おがわの音♪ 第826版の配信★


知の越境




「両利きの経営」とは?
知の探索……自身・自社の既存の認知の範囲を超えて、遠くに認知を広げていこうとする行為
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知の深化……自身・自社の持つ一定分野の知を継続して深掘りし、磨き込んでいく行為

両利きの経営が行えている企業ほど、イノベーションが起き、パフォーマンスが高くなる傾向は、多くの経営学の実証研究で示されている。


世界のイノベーション研究の最重要理論「両利きの経営」に関する初の体系的な解説書。日本では、クリステンセン教授のベストセラー『イノベーターのジレンマ』がよく知られているが、世界の経営学は、こちらが主流である。

本書は、世界の経営学をリードするオライリー教授とタッシュマン教授による実践的な経営書である。

豊富な事例を挙げて、成功の罠にはまった企業・リーダーと、変化に適応して成長できたそれとを対比させながら、イノベーションで既存事業を強化しつつ(深化)、従来とは異なるケイパビリティが求められる新規事業を開拓し(探索)、変化に適応する両利きの経営のコンセプトや実践のポイントを解説する。これは、多くの成熟企業にとって陥りがちな罠であり、イノベーション実現に必要な処方箋が、この理論の中にある。


知の越境法 「質問力」を磨く

自分にとって異なる文化と接すること。自分が属している組織に異質な存在を送り込むこと。それによって多様性を生み出すこと。自分を、そして組織を活性化するには、それが必要なのではないでしょうか。

 進歩が止まった、どうも淀みがちだ、すっきりしない―そう思ったときに、ちょっといつもの道を外れ、隣の道を進んでみる。角度が変わっただけで、風景が違ってみえます。

池上さん自身の越境の体験

 NHK社員の時代には、「君には専門性がないから」と言われ、希望の部署に配属されず、愕然とした経験があるという池上さん。「専門性がない」のは、それまでの人事で様々な部署に配置されたからなのだが…と思いつつも、逆に一つの事柄を様々な視点から横串をさすように見ることができることは、自分の強みと考えるようになったそうです。

 またおなじみの 週刊こどもニュースでの、難しいニュースを子供にもわかるように説明するという経験は、池上さんが元から望んでいた人事ではなかったけれども、この経験が今のテレビ等でのわかりやすい解説につながっているそうです。

 自分が望んでいなかった仕事も多かったけれど、そこで勉強し続けることががきっと後で活きてくる。その重要性が語られています。また畑違いの分野を勉強するときは、その分野の本を読み漁ることもしたそうです。



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