トヨタがEVの先に見据える自動車ビジネスの姿とは
大規模な変革期を迎える自動車業界~シェアリングエコノミーに対応するトヨタ
朝起きると、鏡を見るよりも前に、スマートフォンを手にする人は多いだろう。ITネットワーク空間と実社会のコネクティビティ(接続の可能性)が高まるにつれ、私たちの生活は変化してきた。それと同時に経済も大きく変化している。モノを所有するのではなく共有=シェアする人が増えている。
また、ビッグデータを用いて需要を生み出したり、人々の行動に影響を与えようとする考えも強まっている。次世代通信技術(5G)の普及などに伴い、取り扱われるデータは増えていく。それとともに、従来にはないビジネスが生まれ、私たちが慣れ親しんだ発想やビジネスの仕方も変化が起きる。 そうした変化の中でも、自動車業界は急速かつ大規模な変革期を迎えている。足元、世界全体で電気自動車(EV)の開発が進んでいる。加えて自動車は、移動の手段(足)としての役割を超え、さまざまな経済活動の基盤=プラットフォームとして使われる ことも想定される。それは移動性や可動性を意味する“モビリティー”の定義が変わることを意味する。
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