おがわの音♪ 第381版-第400版


 おがわの音♪ 第400

   『意外と知らない、トヨタの「カイゼン」の本質』    

コミュニケーションでも生産性は上げられる。

 トヨタの「カイゼン」は結局のところ、何がすごいのか?

現在、40年以上の現場勤務の経験がある元トヨタの現場リーダーたちがコンサルタントとなり、製造業、食品、医療、金融、自治体などさまざまな業界・業種にトヨタメソッドを伝えています。

その導入実績は350社を超え、多くの会社で生産性向上、利益工場の効果が上がっています。

今回はその内容をまとめた実践書『トヨタの現場力生産性を上げる組織マネジメント』から、トヨタメソッドの「本丸」――改善の本質についてご紹介します。


 おがわの音♪ 第399

  「攻めの IT」と「守りの IT」は表裏一体  

「デジタルトランスフォーメーション」を実践するためには「IT&セキュリティ」に関するリスクマネジメントが必要になり、新しい市場に参入するためには、その市場のルールを順守するための「コンプライアンス」に関するリスクマネジメントが必要となる。

 リスクマネジメントは重要なテーマであることは疑いの余地はないものの、なぜ、経営の実務とあるべき論としてのリスクマネジメントの間には、大きな隔たりが存在するのか。

確かに、リスクマネジメントをしっかりと取り組んだとしても、売上や利益の向上といった、目に見える形には表すことは難しいのかもしれない。

しかしだからといって、経営者は新しいビジネスに挑戦する上でのリスクや、新しい市場への参入に伴うリスクをマネジメントしないわけにはいかない。


 おがわの音♪ 第398

  同業他社は顧客になると気づいたタクシー日本交通の慧眼   

 「スキル等を含めた自社の本質的なアセット(資産)」を点検し、それを基点にして、振り向ける先をちょっと「ずらす」だけで、「新たな何かを(無理に)得る」必要はなく、新しい顧客を獲得できる。

それが「顧客ずらし戦略」の基本概念だ。日本初のタクシー配車アプリを開発したことで知られるタクシー会社「日本交通」のケースで考えてみよう。(フィールドマネージメント代表 並木裕太)


 おがわの音♪ 第397

   地味な老舗企業、アンリツが株価爆騰のワケ

次世代5Gの需要本格化で高まる期待と株価。

  スマートフォンや携帯電話の基地局などに使われる通信用計測機器の大手、アンリツの株価が急騰している。

201714日につけた638円をボトムに、直近では1200円台と年初来高値圏を維持。

理由は、現行の100倍の通信速度を持つ「5G」(第5世代移動通信システム)需要増による、来期以降の業績回復への期待感から上がり始めたようだ。


 おがわの音♪ 第396

   EVで出遅れたトヨタの「水素自動車」が水の泡になりそうな訳   

トヨタがEV車に中途半端な参入しかしない理由を問われ、「水素自動車を捨てなければならなくなるから」との見方を示した世界的プログラマーの中島聡さん。

今回は、欧米諸国のハイブリット車排除の動きでトヨタの思い描く夢がどうなっていくのかを考察。さらに、テスラの話題も併せてお伝えします。


 おがわの音♪ 第395

   「新線初日に脱線」米列車事故はなぜ起きたか 

特急列車が高速道路に転落し大惨事に! 

  1218日午前7時(米国太平洋時間)ごろ、米ワシントン州のデュポン市を走行中のアムトラック(全米鉄道旅客公社)の特急列車「カスケード501号」(シアトル発ポートランド行き、14両編成)が脱線し、先頭の機関車を含む一部の車両が高架橋から高速道路に落下して大型トレーラーなど複数の車に衝突した警察は3人の死亡を確認しているが、一部には6名の死者が出ているという報道もある。 全体で約70人が病院に搬送されて治療を受けているが、その中には相当な重傷を負った乗客もいるという。 

一方で、車両がつぶれたり、ぶら下がったりして危険な状態になっているために車内の捜索ができていない部分もあり、犠牲者数の特定には時間がかかるという発表もあった。


 おがわの音♪ 第394

  東大で人気化する「アイデア出し」授業の中身    

「呪縛」から抜け出す5つの方法とは? 

 ブレストや会議、アイデア出しの打ち合わせ。そんな場で発言できない人を多く見かけます。

彼らは実は「アイデアの呪縛」にとらわれた間違った思い込みをしている。そう指摘するのは、博報堂のブランド・イノベーションデザイン局局長として数々の企業の問題解決に取り組み、東京大学の特任教授として東大生にアイデア法の授業を教える宮澤正憲氏。

テストの点がいい人ほど陥るアイデアの罠(わな)とは?

『東大教養学部「考える力」の教室』として書籍化もされた人気授業で、乃木坂46のメンバーも学んだといわれる思考メソッド。 東大で実際に行われた授業をベースに紹介します。


 おがわの音♪ 第393

  パナソニックが強気、脱「テスラ依存」の勝算    

 トヨタとの電池協業発表で姿勢が大きく変化~まずはEV(電気自動車)、PHV(プラグインハイブリッド車)などに用いる角形リチウムイオン電池の開発で手を組む。

 家電から自動車へ――。パナソニックは、社運を懸ける車載電池で攻めの姿勢を強めている。

1213日、パナソニックとトヨタ自動車は車載電池事業で協業を検討することを発表した。

具体的な内容はこれから詰めるが、まずはEV(電気自動車)、PHV(プラグインハイブリッド車)などに用いる角形リチウムイオン電池の開発で手を組む。 

さらにトヨタが2020年代前半までの実用化を目指す次世代電池、全固体電池も共同開発を検討する。

両社は1996年に車載電池の合弁会社を設立し、トヨタのハイブリッド車(HV)に電池を供給してきたが、世界中で高まるEV開発の機運を受け、連携を一層深める運びとなった。


 おがわの音♪ 第392

  油性ペンで「マッキー」が圧倒的に強い理由    

社長に隠れ「社名変更」「部署新設」する突破力 

 「マッキー」「サラサ」など国民的文房具を多く世に送り出す筆記具メーカー「ゼブラ」。

なぜ圧倒的に強いブランドを築くことができたのか。

その歴史をひもとくと、強さの理由が見えてきた。同社の創業は120年前の1897(明治30)年にさかのぼる。


 おがわの音♪ 第391

    成長が続くスタバが「営業減益」になった理由

 日本最大のカフェチェーンはどこに向かうか? 

 上場廃止から2年余り。売上高で日本最大のカフェチェーンにのし上がったスターバックス コーヒー ジャパンの業績はどうなったのか。同社は昨年と同じ1213日、日本経済新聞朝刊に決算公告を掲載した。

201610月~20179月期決算は、売上高1709億円(前期比6.4%増)と増収ながら、営業利益143億円(同4.2%減)で減益の着地だった。純利益については法人税の負担が減ったことで、86億円(前期比11.9%増)と過去最高を更新した。


 おがわの音♪ 第390

       人間社会への警告か。ドイツで羽を持つ昆虫が76%も消えた事実 ほか 

「昆虫の減少の程度と根本的な原因」というテーマで27年という長い歳月をかけて行われた研究の結果、ドイツの自然保護地区で羽を持つ昆虫が76%も減少していることが判明し、同国民に大きな衝撃が、・・・!   

 今回、ドイツ在住の日本人著者・KOKOLIさんが詳しく解説するとともに、「共存」の難しさについても持論を展開しています。


 おがわの音♪ 第389

    日本企業はどの分野で負けはじめ、どの分野でまだ勝っているか?    

トランプ大統領の登場や中国のさらなる勢力拡大など、混乱を極めた2017年。
政治経済・異常気象などますます不安定化する世界と日本の現状を詳細に分析し、今後の景気の行方や日本が選択すべき政策とは、?


 おがわの音♪ 第388

   翻訳AIの進化でこれ以上の英語学習は不要?    

翻訳AI(人工知能)の技術が急速に進化している。ビジネス会議で同時通訳をしてくれる世界が目前に迫っている。

英語を話すのが苦手な日本人にとっては朗報だが、そうした世界ではこれまでとは全く異なるコミュニケーションの力も必要になりそうだ。AI時代に必要な英語力や英語学習のやり方はどのように変わるのか。


 おがわの音♪ 第387

   パナソニック「EV電池」への多大な傾注と試練          

最初の製品である配線器具の「アタッチメントプラグ」を製造してから100年~盟友テスラが元パナ幹部を衝撃の「引き抜き」

  20183月、パナソニックは創業100周年を迎える。創業者の松下幸之助氏が松下電気器具製作所を創設し、最初の製品である配線器具の「アタッチメントプラグ」を製造してから100年。今やパナソニックは売上高7兆円強、従業員27万人の巨大企業になった。

12月11日発売の『週刊東洋経済』は「パナソニック 100年目の試練」を特集し、キーパーソンに総当たりで取材している。

目下、パナソニックが力を入れているのが、リチウムイオン電池やADAS(先進運転支援システム)、コックピットシステムなどを含む車載事業だ。プラズマテレビ事業の不振などからどん底に陥った20112012年度を経て、20126月に社長に就任した津賀一宏氏は、大胆なリストラで利益水準を回復させた。

ただこの間の売上高は7兆円台半ばで伸び悩んでおり、津賀社長は車載事業を新しい成長の柱に育成しようとしている。


 おがわの音♪ 第386

   日本をスルーするフィンテック企業の本音   

シンガポールの金融当局・シンガポール通貨監督庁(MAS)が主催する世界最大級のフィンテックに特化した見本市、フィンテック・フェスティバル。「日本は、シンガポールから2~3年は遅れている」 

 

128日に配信した前編(日本人が知らないフィンテック大国の実像)では、インドからのスタートアップ関係者たちの熱気あふれる勢いと、なぜインドでフィンテック分野が沸騰しているのかお伝えした。後編では、アジアのフィンテック先進地・シンガポールで日本勢はどのような存在感を放っていたか、さらに各国からの参加者がフィンテック分野で日本にどのような期待を抱いていたかなどについてリポートしたい。


 おがわの音♪ 第385

    「考える」と「深く考える」の違いは何か   

 日本人とフランス人の子ども、どちらが「深く考える」か?
 機械化や自動化でより便利な方向へと時代が進む中、「不便がもたらす益=不便益」という視点。 

 視野を広げるきっかけとなる書籍をビジネスパーソン向けに厳選し、ダイジェストにして配信する「SERENDIP(セレンディップ)」。この連載では、経営層・管理層の新たな発想のきっかけになる書籍を、SERENDIP編集部のシニア・エディターである浅羽登志也氏がベンチャー起業やその後の経営者としての経験などからレビューします。


 おがわの音♪ 第384

   ドラマ「陸王」で読み解く不正連鎖の真因   

「モラル低下」「品質への甘え」で片付けてはいけない。

 「あなたたちは一連のメーカーの不祥事を見て、どう思っているんですか?」 別件でとある大手自動車メーカーOBを取材していたときのこと。ずっとメディアに対して言いたいことがあったのだろう。

そのOBは不意に記者たち(別の記者もいた)に逆インタビューを始めた

 「あ、え~っと……」 口ごもる記者。言いたいことは山ほどあったが、どこからどの順番で話せば理解してもらえるかが分からなかった。というのも、一連の不正について初対面に近い人と話す場合、気をつけなければならないのが「互いに共有している情報量」だからだ。 

「共有する情報量」とはざっくり言えば、どこまでモノ作りの現場を知っているかということ。

そのOBは自動車メーカー出身だから、製造業に詳しいことは言うまでもない。

 だが、工場の中のことをどこまで知っているかは分からなかった。

OBは元技術者ではあったものの、技術者でも現場を知らない人はいる(現場を知らない技術者には若手が多く、その方の年齢から考えるとその可能性は低かったが……)。 

逆にそのOBは記者がどのような取材を、どの程度してきて、どんな情報を持っているかを知らない。

この「前提条件」を理解し合えていない人と話す場合は、注意をしないと「お前は不正をした会社の味方をするのか!」と勘違いされかねないのだ。

 しばらくもごもごしていると、そのOBは堪りかねた様子で口火を切った。

 「あなたたちメディアはすぐに『品質問題』『日本のモノ作りの失墜』って話にしたがりますがね、実際はそうじゃない。

あれは品質の問題じゃなくて、管理とかマネジメントの問題ですよ。あの不正があったせいで、実際の品質問題が出ていますか? ないですよ。

それも分かっていないのに品質軽視だ、日本の品質低下だとまくしたてるからおかしなことになる。そうじゃないですか?」 

その口調からは、何とも言えないやるせなさと憤りを感じた。その勢いに押されたこともあり、記者はなかなか次の 言葉を発することができなかった。

そのOBに何かを言っても、あまり説得力が無いとも思えた。


 おがわの音♪ 第383

    日本企業の不祥事が相次いでいる根本理由        

フジサンケイ危機管理室の調査によると、今年1月から9月までに、大小合わせて119件の企業などの不祥事が起こっている。実に2日に1回、社会的に問題になるような不祥事が起こっていることになる。 

このところ、企業の不祥事が相次いでいます。

軽重がありますが、思いつくままに書き並べると、SUBARUの無資格検査員による検査、神戸製鋼所のアルミ・銅・鉄鋼製品などの検査データ改ざん、三菱自動車による燃費試験のデータ改ざん、日産の無資格検査員の最終検査、タカタの欠陥エアバッグ、東芝の利益水増し不正会計などは、記憶に新しいところです。

はたして「Made in Japan」は大丈夫なのか。

1017日のBBCニュースのアシュリー・ギエム記者は「日本企業にいったい何が起こっているのか」と訝(いぶか)しく論説しています。


 おがわの音♪ 第382

    ビットコインバブルが「危険」とは言い切れない3つの根拠            

ビットコインの価格がこの1年で10倍になったというニュースが、新聞の経済欄を賑わせている。

2017年の年初には11万円前後で取引されていたビットコインだが、11月末に価格は110万円を超えた。

 

 この原稿を書いている時点では、1ビットコインの価格は瞬間風速で140万円に手が届くところまできている。

株価が10倍になる投資銘柄のことを俗に「テンバガー」というが、今年はビットコインがまさにテンバガーになったわけだ。 

ちなみに、3年前からのビットコイン価格を調べてみると、20151月には最安値で1ビットコインは2万円だった。

この年の年末には5万円前後になっていたから、2015年は1年でビットコイン価格が2.5倍になった年だった。

さらに2016年末には11万円になっていたころから、2016年は2.2倍のペースだった。

 当然のことながら、1年で倍以上になる投資商品は、それ自体市場で抜きん出た優良銘柄である。去年も1昨年もビットコインは優良投資商品だった。

それが今年はさらに過熱したペースとなり、1年で10倍になったのである。

 今年のペースを具体的に見ると、3月に15万円になった価格が2ヵ月後の5月には倍の30万円になった。そして5ヵ月後の10月にさらに倍の60万円に到達、そこからまた2ヵ月で倍の120万円に到達した。ペースが上がり、ビットコイン価格は明らかに「バブル」の様相を示している。

 ここまで来ると「なぜ今年の初めにドンと投資しておかなかったのだろう」と悔やむ気持ちになってしまうのだが、「じゃあ今から100万円、ビットコインに投資しますか?」と聞かれると、どうしても尻込みしてしまうのが一般的な心情だろう。

 そもそも、中心となる発行主体も存在しない仮想通貨の価値がそこまで上がれば、いつ価格が崩壊してもおかしくはないと誰もが思うだろう。 相場がここまで過熱すれば、天井も近いという見方の方が理性的だと私も思う。


 おがわの音♪ 第381

    EVに欠点あり。テスラを長距離ドライブしてわかった6つのこと           

実際に米国内でテスラModel Xを長距離運転してみた感想や、メリット・デメリットを詳細にリポート! 

 

今回のドライブは、次の充電ステーションまで2時間ドライブして3040分休憩する、という行動を10回ほど繰り返すことになりました。

 食事をする際には3040分の休憩は問題ないのですが、その合間に余計な休憩をしなければならないのは、少し苦痛です。

トータルでは、ガソリン車であれば片道22時間ぐらいのところが27時間になった計算になります。

これは電気自動車の唯一とも言える欠点ですが、これを「致命的な欠点」と考えるかどうかは、電気自動車の他のメリットをどう評価するかにかかっているので、人によって違う結論になると思います。・・・