おがわの音♪  第2版-第20版



 おがわの音♪ 第2版      

      経営学が進歩しても経営は変わらない

 先日、筆者が技術誌の記者時代に取材でよくお世話になった方にお会いした。
大手エレクトロニクス・メーカーで一貫して研究開発畑を歩み、後年はある事業の技術全般を統括する地位におられた、業界では有名な方である。何でも、そのメーカーを退職して、ある大学で教鞭を取っておられるらしい。

筆者は常々、その知識と技術に関する鋭い分析眼、俯瞰力に敬意を抱いていたので、心からそのことを喜んだ。

「それは素晴らしい。ぜひ立派な技術者を養成してください」と。

ところが彼は、そこでちょっと戸惑うような表情を見せつつ言った。

いや、違うんです。教えるのは技術ではなくて、技術経営なんですよ」。

研究開発の経験も実績も豊富だから技術について熟知しているはず、メーカー出身だから 経営のこともわかっているだろう、技術と経営がわかっていれば技術経営は教えられる、という理屈を大学は持っているらしい

「要するに、技術経営(MOT)の講座を作ろうとしたけど大学には技術と経営の両方を知る人材はいなかったということですよ」。

 彼から「MOT」という言葉を聞いて、なにやら懐かしい気持ちになった。
大分トーンダウンしてしまったように感じるが、数年前「MOT(技術経営)ブーム」ともいえる現象があった。
失われた10年」と呼ばれる長い不振にあえぎ、自信を喪失したメーカーが「私たちには世界に冠たる技術力がある。

それなのに利益を上げられないのは経営力が足りないから」と総括し、それを受けて国が動いた。

それなりの資金を投入してMOT教育の体制整備に乗り出したのだ。

それでなくても学生数の減少に悩んでいた大学がこれに飛びつき、MOTをテーマとする大学院や社会人教育講座が続々と誕生した。別にそのお裾分けをいただこうと思ったわけではないが、弊社も「技術経営戦略誌」と銘打って『日経ビズテック』というムックを発行、計10冊を世に問うた。
 多くの大学が一斉にMOTのコースを立ち上げようとするから、人手が足りなくなる
そこで、多くの企業人が大学に転職した。けれど、彼らは技術経営の専門家ではない

教授になるために必要な博士号をすでに保有している方も多くおられただろうが、たぶんそれは「分子線エピタキシー法によるⅡ-Ⅵ族半導体の・・・」といった理学、工学分野の研究成果に対して与えられたものだろう。

それでも教壇に立ち、経営を語る。それが悪いと言いたいわけでは全くない。

始まりは、いつもこんなもの。始めること、その一歩を踏み出すことこそ重要なのだと思う。


 おがわの音♪ 第3

 値引きはしないのに業績好調な中小企業3社にある共通点

「値引きは悪と考えよ」とした上でその3社が行っている オリジナルな戦略~さらにそこから学ぶべき「独自価値で戦うための3つのポイント」とは、…? 
引越会社、印刷会社、飲食店という、市場の縮小や価格競争が激化する業界にあって、大きな値引きを  行わないにもかかわらず好業績を上げ続けている企業があります。

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 おがわの音♪ 第4

いつもの会話にひと言添えるだけ。人間関係がみるみる良くなる話法

気持ちのいい会話のできる人になれたら、多くの人に 愛されて、会社の人間関係にも悩まずに済みそうなのに…」。そんな無謀な願いを叶えるべく、いつもの会話にちょっとプラスするだけで相手に好印象を持ってもらえる「プラスワン話法」をご紹介。あとは店員、家族、同僚 などを相手に特訓あるのみですよ!

人間関係に効く「プラスワン」話法

これからは毎日、家族や友人、職場の同僚、買い物先の店員さんなど、機会があればことごとく会話の練習をさせてもらいましょう。

「気持ちいい会話の法則」のまとめとしてご紹介するのは、気持ちいい人間関係に効く「プラスワン」話法です。

人間関係がうまくいくだけで、毎日が楽しくなります。練習する甲斐がありますよ。

今までの会話ならここで終わっていたな、というタイミングで、もう一言付け加えるから、プラスワン話法です。

たとえば同僚に会ったとき「おはようございます」「あ、おはようございま~す」と挨拶を交わすでしょう。

そこで満足しないで、もう一言 付け加えましょう。

これはもう、魔法のテクニックと呼んでもいいくらい、その相手との関係が良好になるはずです。

何を付け加えるのかって?  なんでもいいんです。

「あ、おはようございます」に続けて「いつも元気ですね~」でもいいし、「○○さんの顔を見たら 元気が出ましたよ~」でもいい。なんでもいいとはいえ、やっぱりポジティブな言葉のほうがいいですね。

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 おがわの音 第5

      ビジネスは室町時代から学べ。能楽師・世阿弥が説く「最強の交渉術」

ビジネスは常に戦いの連続ですが、いつでも100%の力を出し続けることはできません。
「今だ!」というタイミングで全力を出し切るのがベストですが、そのタイミングを掴むのは至難の業とも言えます。
そのタイミングを知るヒントを、伝説の能楽師・世阿弥が著した『風姿花伝』に求めます。 


 おがわの音♪ 第6

     中国の国有企業が「ゾンビ化」。民間投資の激減で終わりの始まりへ

またも中国経済の危うさが露呈したようです。

一部経済誌が「民間投資の激減」を伝え、中国国内では大きな話題となっているとのこと。
実際、今年上半期に全国の民間企業が行った「固定資産投資の伸び率」は16年ぶりの低水準でした。

この原因のひとつは「習近平政権」の無謀すぎる政策にあるようです。


 おがわの音♪ 第7

    嵐の前の静けさ。なぜ中国は、尖閣での挑発をやめたのか?

尖閣諸島周辺に大量に押し寄せていた中国船団ですが、数隻の公船を除きようやく退去したようです。

なぜ彼らは立ち去ったのでしょうか。
北野幸伯さんが、日米中3カ国の動きと関係性を 解説しながらその理由を推理しています。 


 おがわの音♪ 第8

    15個の石が意味するものは?京都・龍安寺の石庭に隠されたメッセージ

 華やかな金閣寺や清水寺もいいけれど、たまには禅の心を感じられる龍安寺の石庭で、日頃の雑念を取り払ってみてはいかがでしょうか?  『おもしろい京都案内』によると、この石庭は立って見るのが正しいスタイルのようですよ。

そして庭を眺める際に注目したいのが、立ち並ぶ15個の石の意味。

今回はこの石に秘められた謎について詳しく解説していただきました。


 おがわの音♪ 第9

  最新研究でわかった「認知症」になりやすい職業、なりにくい職業

 複雑な思考を使う仕事人とコミュニケーションを取る仕事をすると、認知症などの発症を予防したり遅らせたりすることができるという研究結果が、カナダ・トロントで開かれたアルツハイマー協会の国際会議で発表されました。


 おがわの音♪ 第10

   中島聡氏が語る、日本で優秀なエンジニアが活躍する環境を作る方法

Windows95の設計にも携わった世界的エンジニアである中島聡さん。

読者の方から届いた質問に回答するQ&Aコーナー。
「優秀なエンジニアほど管理職になってしまい、開発に専念できない」

「その原因は日本の雇用規制にあるのでは?」とし、「グーグルやアマゾンのような世界的なIT企業の日本支社はどうなっているのか?」という質問。かつてマイクロソフトの日本法人に勤務していた中島さんからの回答は?


 おがわの音♪ 第11版       

日本が呼ばれている。ハーバード大学が教える「日本の価値」  

 アメリカではトランプ氏が大統領選挙共和党候補に選出され、フランスでは極右政党が台頭、イギリスではEU離脱を巡る国民投票が行われるなど、新自由主義の限界が世界に不安定な空気を蔓延させています。

『国際戦略コラム』の著者・津田慶治さんは、他国に例を見ない礼儀正しき民族の国・日本こそが世界の模範となるべきとし、そのためにこの国が今後進むべき針路を提示しています。


 おがわの音♪ 第12版  

 なぜ100円ショップの「セリア」は、在庫の山にならないのか?

100円ショップと言えば、消耗品や食品などを買うところというイメージですよね。

ところが最近一部の女性たちから絶大な支持を集め、右肩上がりの成長を続ける「Seria(以下、セリア)」はひと味違います。『MBAが教える企業分析』の著者・青山烈士さんが、圧倒的な品揃えと、DIY好き女子という明確なターゲットに絞って 勝負に出たセリアの戦略を読み解きます。


 おがわの音♪ 第13

    誰が「円」を殺したか? これから日本国民が味わう塗炭の苦しみ

政府や日銀の打つ手がすべて「裏目」に出ている観すら否めない我が国の経済政策。

加えて中国による尖閣周辺海域での蛮行が重なり、日本はこれまでにない窮地に立たされていると言っても過言ではありません。このまま日本は沈没してしまうのでしょうか。『国際戦略コラム』の著者・津田慶治さんが読み解きます。


 おがわの音♪ 第14

     眼前に迫る中国の脅威。日本はアメリカに見捨てられたら終わるのか?

今や到底無視することができなくなった中国の驚異。

繰り返される尖閣諸島周辺での領海侵入は実効支配への布石と見る評論家もいるほど、事態は差し迫っていると言っても過言ではありません。このような状況下で日本はどのような政策を取ればいいのでしょうか。『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんが、日米関係を含む「日本が進むべき針路」について言及しています。


 おがわの音♪ 第15

     日本のお家芸である「技術力」が、実は景気回復の足を引っ張っている

バブル崩壊以降、その重度な「後遺症」に悩まされ続けている日本。

技術力に関していえば世界的に高い評価を受けている我が国が、ここまで「負けパターン」から抜け出せないのはなぜなのでしょうか?『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』の著者で戦略学者の奥山真司さんは、「現代社会を生き抜くために必要な『戦略』というものを、日本人が正しく理解していないことがその本質的原因」と指摘しています。


 おがわの音♪ 第16版  

  戦争はなぜ起こるのか? 意外なところにあった「究極の原因」  

「戦争」はさまざまな原因が複雑に重なって起こると考えられていますが、なぜ人間は、文明がこれほどまで発達しても「戦争」や「テロ」を無くすことができないのでしょうか?

『池田清彦のやせ我慢日記』の早稲田大学教授・生物学者の池田先生が、京都大学総長である山極寿一氏の著書を取り上げながら、わかりやすく解説しています。


 おがわの音♪ 第17版  

尖閣以外にも。日本が中国に奪われてはいけない重要エリアとは?

今夏、日本国民が思い知った中国の脅威。

「中国はすでに日本に対して戦争を仕掛けている」とする専門家もいるほど、事態は深刻化しています。

日本に打つ手はあるのでしょうか。

『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんは、かつてアメリカが取った「戦略」を例に挙げ、中国の野望を挫くために日本が「大きな譲歩」をして関係を改善すべき国の名と、その具体的な方法を記しています。


 おがわの音♪ 第18版  

   我が道を往けない属国・日本の病理~日銀「総括検証」の限界とは ?

来月の日銀決定会合で「総括検証」を提示すると約束した日銀。

市場ではすでに、  国債買い入れ額のレンジ表示、物価目標時期のあいまい化、サプライズ策の見直しなどが予想されています。そこで見逃せないのが、日銀の「客観分析」を阻害する障害が存在し、「検証」およびその開示が制約を受けることです。(斎藤満)


 おがわの音♪ 第19版  

ブックオフ、深刻な赤字転落。日本の「古本屋」はもうダメなのか?

電子書籍の普及やオークションサイトの利用者が増加したことにともない、中古本の買い取り業者などは逆風にさらされています。そんななか、上場以来初の赤字を計上した「ブックオフ」が立て直しを図るために動き出しました。


 おがわの音♪ 第20版   

    もう限界だ。マイナス金利が招いた、これだけの異常事態 

 導入から半年が経過しても思うような成果を出せていない「マイナス金利」。
私たち庶民にとってはむしろデメリットの方が大きいように感じてしまいます。

『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』ではマイナス金利が生んだ数々のデメリットを解説。

さらに一部富裕層の不動産投資により、日本にまた思わぬ「バブル」が訪れる可能性についても指摘しています。