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正月に立てた目標を覚えている人は7%だけ

今すぐ見直したい「4つの視点」

                                                                             2021.08.23

by 岡崎かつひろの『好きを仕事にするための本当の考え方』 

石川和男さんとの対談で、AI(人工知能)に今の仕事を奪われる時代が来ても新しい仕事を生み出すことができる「クリエイティブ脳」を鍛える7つの方法を伝授した、多くのベストセラー著書を持つビジネス作家で起業家の岡崎かつひろさん。岡崎さんは、目標を立てた人が「目的を立てない」ことで実現できていないことを指摘し、目標を達成するために見直すべき「4つの視点」について紹介しています。



目標を掲げても達成できない人が見直すべき4つの視点

建設会社役員、大学講師、セミナー講師、税理士、時間管理コンサルタント、かつビジネス書作家として活躍している石川和男さんとの対談をお届けします。

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岡崎かつひろ(以下、岡崎): 目標達成が出来ない人は4つのことを決めるといい、という話がありましたよね。

 これについて詳しくおしえてもらえますか?

石川和男さん(以下、石川) 今年のお正月に立てた目標、覚えていますか?

   多くの人がお正月に「今年の目標」を立てますよね。

でも、その目標を覚えている人って、実は100人中7人ほどなんですよ。

実は、目標を立てる人は多いけど、目的を立ててなくて続かないんですね。

岡崎: 目標と目的は違いますね。意外とみんなここを混同してしまっているかもしれませんね。

石川 たとえば「筋肉をつけたい」というのは目標。それに対して「3カ月後の8月に仲間と海に行く。

その中に好きな子がいるから、それまでに8キロ痩せて、かっこいい姿を見せたい!」というのが目的です。

つまり「筋肉をつけたい」だけでは、単なる願望だけなので続かないのです。

岡崎: 仕事で疲れていると「今日はいいか」「明日やろう」となり、そのままやらなくなるパターンですね!

石川 そうそう! 人は目標だけだと、つい目の前の誘惑に負けたり、モチベーションに左右されたりして挫折しがちですから 

   ね。この時に具体的な「目的」があると、目標を達成した時の自分の姿を思い浮かべやすく、誘惑に負けず続けやすくなる

   のです。

さらに、「いつまでに達成するのか」という「期限」を設けること。その際に「具体的な数字」に落とし込むこと。

たとえば、「3カ月で8キロ落として、筋肉もつけたい」のであれば、1カ月で体重を2キロずつ減らす、毎日筋トレを〇分やる。そうやって具体的な数字に落とし込んでいくのです。筋肉をつけたいという「目標」、好きな子にかっこいい姿を見せたいという「目的」、3カ月で達成したいという「期限」、1カ月で体重を2キロずつ減らす&毎日筋トレを〇分やるなどの「具体的な数字」まで決めることで、目標が達成しやすくなるのです。

岡崎: 目標を単なる願望で終わらせないためには、毎日の具体的な行動に落とし込むところまでやる必要があるんですね。

「いつも目標を掲げても達成できない」という人は、ぜひ参考にしてみてください!

1年で会社を辞めると決める!イヤなら、辞めろ!

岡崎: 話は変わりまして、石川和男さんの最新刊『石川和男の「今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンに

          なる!」』の第三章に、響く一言がありました。

「1年で会社を辞めると決める!イヤなら、辞めろ!」これは、どういうふうに考えて言った言葉ですか?

石川 これは新入社員セミナーなどでもいうことなんですが、社会人になってから少しすると「会社を辞めたい」とか

        「この会社を続けるべきか転職すべきか」と考えることがでてくると思います。

  ただ、このときすぐに会社をやめると、次の会社を選ぶ際には、どうしても今よりもレベルダウンしてしまうんですね。

  転職を繰り返している人に話を聞くと、一番初めに行った会社が一番良かったという話をよく聞きます。

岡崎: もしも、本気で会社を辞めようと思ったら、石川さんは何をしたらいいと思いますか?

石川 まずはいつ会社を辞めるのかを決めること。3カ月でも半年後でも1年後でもいいですよ。

時々、突然会社を辞める人がいますが、無計画にやめた場合、大半はうまくいきません。期限を決めて、それまでに必要なスキルを身に着けておくこと。

たとえば「1年後の今日、会社を辞める」と決めたら、次はどんな会社に転職するのか。それまでにどんなスキルを身に着けておくべきなのかを考えておくこと。

転職先で必要となるスキルはもちろんのこと、社会人としてのマナーなども知っておく必要があります。

また、辞める期限を決めれば、仕事に対する取り組み方も変わってきます。コピー1つ取るにしても今までカラーコピーをただするだけだったものが、「このカラーコピーをする意味があるのかな。白黒でもいいんじゃないかな」となる。今までだったら「コピー機が紙詰まりしたら面倒くさいな」と思っていたものが、「自分が会社を興すときには全部やらなければいけないから今のうちに知っておこう」と意識が変わる。

今までは漠然とやっていたことも、会社を辞めると決めた瞬間に、本気で学ぼうと意識が変わってきますよね。

とくに、転職ではなく独立を考えている場合は、一つ一つの行動を自分なりに考えて、どうやるのが最善なのかを考えるようになります。

岡崎: 自然と行動も変わってきますよね。

僕自身も、勤めていた会社を辞めようと思ったときは、やはりいつ辞めるのかを決めて、それまでにどんなスキルを身に着けるかを考えました。会社員時代は、結果を出すことが最優先で、まわりと無駄に仲良くする必要はないと考えていたんです。でも、起業してひとりでやっていくと考えると、コミュニケーションスキルは非常に大事です。

そのため人とのつながりを大事にするようになりました。

負の転職への第一歩!?「七五三現象」とは?

石川 働き方も、人間関係の築き方も変わってきますよね。

働き方でいえば、たとえば「これまでは1日に6社行っていたところを10社行ける仕組みを作れないかな」と考え始める。

「会社が何かをしてくれる」とか思わないで自分自身で考える。

岡崎: スキルアップしない人というのは、基準を決めずにダラダラやっているからいつまでたっても同じ状況になってしまいますよね。

石川 さきほどのコピーを取る話を例に考えてみると、それを「意味のない仕事」だと思うから「嫌だ」「めんどくさい」と

    いうマインドになっているのです。

しかし、将来自分が取締役社長になると思ったら、コピーを取る時も議事録を取る時もやり方が変わってきます。

岡崎: 今すぐ転職に動くのではなく、計画を立てることが大事なんですね。

石川 そうです。ご存じかもしれませんが、「七五三現象」という言葉があります。

これは中卒の7割、高卒の5割大卒の3割は3年で会社を辞めると言われています。

実際のところもう少しパーセンテージが低いと思いますが、これを「七五三現象」といいます。でも何も身に付けないで会社を辞めると、どんどん負の転職を繰り返してしまいます。特にマナーとか敬語とか会社員の常識だけは身に付けてやめたほうがいいと言っています。次の会社でそういうことは教えてくれません。

岡崎: 次の会社になったら中途採用になりますよね。

石川 そうなんです。中途採用となったら新卒とは全く扱いが変わります。

そのため新入社員で辞めたいと思っている人があったら、最低限のマナーや社会的なルールを覚えておく必要があります

上司から否定されたのは人格か行動か

岡崎: 上司との関係で辞めたくなる人もいますよね。石川さんが判断する基準は?

石川 いますね! 

 もし、人から注意されたら「自分は何で怒られているのか」「叱られているのか」ということを客観的に考える。

行動なのか感情なのか。たとえば「お客さんに名刺を渡すときはこうしないとダメだよ」ということをちょっときつい口調で上司に言われたとします。

それは行動を注意されたのであり、成長のきっかけになります。

逆に「お前、本当に頭悪いな」「何も考えないから太っているんだ」「お前の親の顔が見てみたい」など、そういうことをいう上司もいます。

実際、僕も言われたことがあります。そういう人格を否定するような上司がいる会社だったらやめてもいいと思います。

転職を考える場合は、その2つの基準を持ってみるべきです。行動を叱られたのであれば自己成長のため

でも人格を否定するような会社であれば、そこはやめてもいいと思います。新入社員1年目と言うのはそこが全部ぐちゃぐちゃになってしまっていると思うんですね。

岡崎: とはいえ、「やめようと思っても次の会社が決まってないと止められないですよね。これはどうしたらいいですか?

石川 それは1年後に辞めるというふうに決めると良いですよ。

 

)記事一部抜粋




 

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