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楽天モバイル退任のタレック・アミン氏がコメント

従来の携帯電話システムと楽天の仕組みの違い

「簡単な決断ではなかったが、正しいと信じている」

2023年08月09日更新

[金子麟太郎,ITmedia]

タレック・アミン(Tareq Amin)氏が87日、楽天モバイルの共同CEO(最高経営責任者)、Rakuten Sympony(楽天シンフォニー)のCEO、楽天グループの副社長を退任した。

アミン氏は楽天モバイルの仮想化技術をけん引してきた人物だ。

アミン氏はビジネス向けのSNSLinkedIn(リンクトイン)」で在籍時に成し遂げたことなどをつづった。



アミン氏はビジネス向けのSNSLinkedIn」で在籍時に成し遂げたことなどをつづった。これまでに数々の会見や説明会などでメディアの前に姿を現したアミン氏。ネットワークの管理に必要な機能をソフトウェアで賄い、専用機器を使わずに汎用サーバで運用する、楽天モバイルの仮想化技術をけん引してきた人物だ。 LinkedInにアミン氏は「自分の情熱を追求し、夢を実現してきた」とコメント。

同社に在籍していた頃の思いを「業界に変革をもたらし、世界に永続的な影響を残した、楽天モバイルのチームの一員であったことを誇りに思う」とつづる。

 楽天グループの三木谷浩史会長兼社長がアミン氏と初めて出会ったのは、2018年にスペイン・バルセロナにて開催されたテクノロジーの見本市「MWCMobile World Congress)」。その後、三木谷氏がアミン氏を誘ったことをきっかけに、アミン氏は2018年に楽天モバイルに入社。

「携帯電話業界のアポロ計画」に関わることになった。そのアポロ計画が楽天モバイルネットワークの構築や設計などだ。

当時は実現不可との指摘もあったほど困難とされた仮想化。そんな中、楽天モバイルは「通信ネットワークの構築、設計、運用方法を変革する新しいアプローチを開拓してきた」とアミン氏は振り返る。

退職するという決断は「簡単ではなかったが、正しいと信じている」と同氏。退職後は「人生で最も重要な絆である子供たちの教育に注力したい」としている。

  楽天モバイルの共同CEOだったタレック・アミン氏が「自己都合のため」退任したとられたことが大きな波紋を呼んでいる。

アミン氏の退任は7日付で、グループ傘下で通信インフラ事業を担う「楽天シンフォニー」のCEOも同日付で退任したとのこと。

楽天モバイルCEOの後任は、同社でCTO(最高技術責任者)を務めるシャラッド・スリオアストーア氏。

楽天シンフォニーのほうは、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長が会長兼CEOに着任するという。

今年4月以降は、楽天グループの鈴木和洋専務執行役員とアミン氏との2CEO体制だった楽天モバイル。

一方アミン氏は、今月4日にグループ主催のイベント「楽天オプティミズム」にて講演する予定だったが、急きょ欠席が決まり、当日は別の役員が代わりに登壇していた。

 

楽天モバイル終焉へのカウントダウンとの見方が多数

今回退任することとなったタレック・アミン氏だが、楽天グループへの入社は2018年のこと。

それ以前は、T-Mobileやファーウェイ・テクノロジーズを渡り歩き、2013年からはインドの通信会社リライアンス・ジオの上級副社長を務めるなど、常にモバイル通信業界の最前線で活躍を続けていたエンジニアだ。楽天内においては、アンテナ以外の大半の設備をクラウド上のソフトウエアに置き換える仮想化技術「完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク」の旗振り役として、その存在感を大いに発揮。この技術だが、大手通信機器メーカーの高価な通信専用機器を使用せず、汎用サーバーでネットワークを構築できるがあるといい、それにより従来のネットワーク構築に 比べて設備投資を4割、メンテナンス費用を3割程度、それぞれコストカットできるのだという。

いうなれば、楽天モバイルの大きなウリである「安さ」を実現するための、基幹となる技術といったところなのだが、その技術の中心的人物が突如として退任ということで、SNS上では「敗色濃厚すぎて、いよいよ大将も逃げる。。」「泥船」「いよいよエンドロールに向けてカウントダウンか」などと、ただでさえ苦境が続いている楽天モバイルが、いよいよ追い詰められていることの象徴として捉える向きが多い模様だ。




 

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