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言われっぱなしでメンタルを病む前に読みたい「言い返す」方法


2023.05.31

 by 毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン

  メンタルを病んでしまう理由のひとつに「人間関係がうまくいかない」というものがあります。

特に、気の弱い人は我慢をしがちで、ある日突然爆発してしまうことも。今回 紹介するのは、 言い返すことができずにとじこもってしまいがちな人が人間関係を壊さずに、少しだけ言い返せるようになるノウハウを書いた一冊です。


人間がソーシャルな生き物である以上、他者との関係に気を遣うのは、当然のこと。

ただ、だからと言って必要以上にメンタルを病んだり、不利益を被ったりするようでは、何のための人間関係かわからなくなります。

人間関係は、あくまで自分と他者がお互い豊かになるためのもの。

そのために覚えておきたいのは、断る技術言い返す技術です。

本日ご紹介する一冊は、そのうちの一つ、「言い返す技術」を解説した一冊。

著者は、ボイスメンタルトレーナーとして活動し、話し方の学校「ボイス・オブ・フロンティア」の代表を務める司拓也さんです。

本書では、厄介な人に対抗するための技を「無力化力」「カウンター力」「ポーカーボイス」「クッション力」4つに分けて紹介しています。

怒っている相手にどう反応するか、攻撃されないためにどんなしぐさをするか、具体的なテクニックが書かれています。

「まばたきコントロール」
「相談をもちかける」
「メモをとる動作をする」
「個体距離に入る」

などは、ぜひ試していただきたいところです。

ハラスメントなどへの対抗手段も書かれており、職場で嫌な思いをしている方には、重宝する内容ではないでしょうか。

「ポーカーボイス」は、さすがに声の話なので、本だけで理解するのは難しいと思いますが、理屈は理解できると思います。

ビジネスを優位に進めるためには、相手が誰であれ、やはりある程度の「リスペクト」が必要。

使い方は気をつけて欲しいですが、取引先や上司からリスペクトされていない、嫌がらせを受けている、という方には、状況改善のヒントが詰まっていると

思います。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

l  「怒りの導火線」に何が紐づいているかというと、「悲しみ」とか「寂しさ」です

l  可哀想な人たちに対して「仕方ないから反応してあげる」と決める

l  なんでこんなケアレスミスをするの?何度目?と言われた場合。押し黙って蚊の鳴くような声でボソボソと「すみません」というのはNGです。

頭を抱え込んで「すみません!次は気をつけます」顔を覆う仕草で「すみません!気をつけます!」首を振って「やってしまいました!こんなはずでは!」

握りこぶしを握りながら肩を震わせて「すみません!」目的はあくまで相手の怒りを無力化することなので、演技で構いません

l  1分間に12回程度にまばたきをコントロール

l  攻撃されたくないなら鎖骨を10cm上に上げればいい

l  相談したという事実を積み重ねて、相手のプライドと承認欲求を満たしていい気分にさせ、敵対視されることや、いじめの対象から除外される

l  積極的に「きちんと言われたことをメモしている」という態度を見せることで、相手の攻撃は弱化します

l  メモをとる動作をするだけでも、相手はきつい言葉を証拠として残されるのでは?という気持ちになり、パワハラやモラハラの抑止力にもなります

l  相手の理不尽な要求や命令に対して「それはできません!」ときっぱり言い切ることが理想ですが、その前にまずは否定でも肯定でもない「えっ!!と伝える

l  声が小さい人は「内気で臆病と思われ、損をする」

l  相手の「左目の黒目の中の光」を見ればいい

l  「どういう意味ですか?」めんどくさい相手だと思わせたら勝ち

l  「私の立場ならどうされますか?」無茶な要求をシャットアウトする

l  「もう一度お願いします」相手をビビらせる最強ワード

l  「順番にやっていきます」こちらの都合を考えずに仕事を振られたら

声のトーンや表情・ジェスチュアなど、本からは理解できない部分もありますが、厄介な相手に対抗する、大事な技術が書かれています。

「いつも言われっぱなし」で辛い方には、ぜひ読むことをおすすめします(ただし、ナチュラルにやれないとトラブるので、トレーニングもお忘れなく)。

 

ぜひ読んでみてください。


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