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米政府 「債務上限引き上げ問題」と日本を襲う余波

今回こそ本当にヤバい「債務上限引き上げ問題」と日本を襲う余波

高島康司

2023年5月21日

アメリカの債務上限引き上げ問題が引き起こす深刻な事態について解説。

銀行破綻の連鎖とこれが重なる場合、予想を越えた経済的な混乱になるかもしれない 

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欧米の政府は、これから深刻化するアメリカやヨーロッパの地方銀行の危機を新しい金融システムに作り替えるための絶好のチャンスと見ている。

その新しい金融システムとは、多くなり過ぎた銀行を淘汰して、いくつかの巨大な銀行に統合し、政府が金融を管理しやすい体制にするということだ。

このような新しいシステムを構築した上で、デジタル通貨を導入する。

GEAB」の最新号は、米政府が債務上限引き上げ問題を利用して金融危機を意図的に煽り、大手行への統合を図りながら、新しい金融システムへと移行するために行っているというニュアンスでこの記事は書かれている。GEAB」の最新号は、このプロセスは2023年から始まり、2025年くらいで完了すると見ている。

筆者も、この可能性は十分にあると思う。現在の欧米の政府は、この危機を金融システム刷新の好機として見ていると思える。

だとするなら、政府は金融危機を未然に防ぐのではなく、積極的に引き起こすのではないだろうか?

たしかにこれは、荒唐無稽の陰謀論に聞こえるかもしれない。しかし、この可能性は排除してはならないと思う。

そうであるなら、金融危機はこれから本格化する。債務上限引き上げ問題はその最初の契機かもしれない。

 

もちろんこの余波は、日本にもやってくる。我々も備えなくてはならない。




 

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