2023.05.10
by 赤羽雄二
「ChatGPTを使いこなしてもっと成長したいけど、どう取り組むのが良いのか」。この質問が、赤羽雄二さんのもとに舞い込んできました。
1ヶ月前から、ChatGPTをさわっています。こちらのメルマガでも取り上げておられるし、私自身もこういうものが好きなので、ぜひこの勢いに乗りたいと思います。YouTubeやブログなどはできる限り目を通しているのですが、あまりにも多くて、活かしきれていません。
IT系の職場なので、結構使いこなしている人もいそうな中で、自分はどうすべきか、どうやって負けずに突っ走るべきか、もやもやしています。
ChatGPTは、これまで人類が手にしたことのない、「人の知能の代替」を手にいれたかも知れない、というところが全世界の人を驚喜、興奮させている理由ですね。
ご覧になったYouTubeやブログの日付を見てください。1週間前とか、3週間前とか、せいぜい5週間くらい前から一気に増えただけです。
ということは皆、走りながら、学びながら発信しているだけなのですね。
なので、今この瞬間から、どれだけ突っ込んで、どれだけ熱心に取り組むかでいくらでも挽回できます。もちろん、あせったり後悔したりする必要はありません。
お勧めとしては、・・・
1. 毎日30分だけChatGPTにいろいろな質問をしたり、設問を出したりする。
回答が思わしくないときは「もっと具体的に」「もっとやさしく」「1番と3番は間違いでは?」「もっとクリエイティブに」「プラットフォームにしてください」
など、どんどん注文をつけます。部下に何度も何度も指示を繰り返すと、今どき、パワハラ上司というレッテルを貼られることもあり気をつけなければなりませんが、ChatGPT部下は全くその心配がないので、安心して注文し続けてください。ただし、命令形ではなく、丁寧な会話のほうがよい結果を出すとも言われています。
2. GoogleアラートにChatGPT、Auto-GPT、BabyAGI、OpenAIなどを登録します。日本語記事、英語記事、両方に登録したほうがよいと思います。
また、設定で、件数がデフォルトだと「上位の結果のみ」となりますので、これを「すべての結果」に変更します。
これで毎朝、7~8通のメールが来ますので、その中から気になる記事を読みます。
3. 職場でChatGPT研究会を立ち上げ、ChatGPTとのやりとりの結果を週1回、共有します。
最初は2,3人かもしれませんが、すぐにその何倍もの人が関心を持って参加すると思います。
4. 同じチームの同僚と、共通課題についてそれぞれがChatGPTを使った結果を共有すると、プロンプトの設定の仕方など、非常に勉強になります。
5. このプロセスでの発見を10個程度のブログに書くと、さらに刺激になります。
ブログは、NOTEをお勧めします
6. Facebookに「ChatGPT&BARDユーザー研究会」というグループがあり、最新情報が投稿されています。
また、質問もできるので、入ってやりとりされるとよいと思います。
プロフィール
赤羽雄二
ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクター 東大工学部卒業後、コマツにてダンプトラックの開発に携わる。
スタンフォード大学大学院に留学し機械工学修士、修士上級課程を修了後、マッキンゼーに入社。ソウルオフィスをゼロから立ち上げるなど、14年間活躍。その後、ブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業し、ベンチャー共同創業・経営支援、大企業の経営改革、経営幹部育成、新事業創出に取り組む。韓国、シンガポール、インド、ベトナムなどの企業を支援。
著書に 『ゼロ秒思考』 『速さは全てを解決する』 『瞬時に切り返す会話術』 『自己満足ではない「徹底的に聞く」技術』 など、国内24冊、海外23冊。合計113万部超。
内外での講演多数。東京大学、早稲田大学、電気通信大学、北陸先端科学技術大学院大学講師。
※ メール・BLOG の転送厳禁です!! よろしくお願いします。
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