最新AI業界地図
生成AIではアメリカのオープンAIのChatGPTが有名だが、こうした言語AIを開発している企業はほかにもある
(画像:ChatGPTのサイトのキャプチャ)
秦 卓弥 : 東洋経済 記者
2023年04月28日
爆発的に普及する対話型AIのChatGPT。日本企業の中にも社内での業務や事業に活用しようという動きがあるが、一方で情報漏洩や著作権 などのリスクに対する懸念もある。「第4次AIブーム」の本格的な到来に備えて会社員が知るべき生成AIの今を追った。
生成AI「業界地図」
全ホワイトカラーの仕事に革命 ChatGPTの衝撃
part1 ChatGPT仕事術
【基本を知る】必要なのは「AI操縦力」
【使いこなす】イマイチ使えない…と嘆く人必見 ☞ 賢さを引き出すコツは「質問力」にあり
【生産性向上】「食わず嫌い」はもったいない! ☞ パナ、電通が「社内実装」で感じた手応え
【達人の技】定時で帰るための「議事録自動作成」ツール
part2 AI産業革命 世界中で加速する開発競争 大解剖!生成AI「業界地図」
【GAFAM】主戦場はビジネスツールへの搭載に MS vs.グーグル 覇権争いで火花
【ChatGPT生みの親】最終目標は「人を超えるAI」の実現 ☞ 救世主か脅威かオープンAIの正体
【画像生成】「ミッキー」と入力しても著作権侵害せず ☞ アドビ、生成AIの商業利用に一歩
【注目の業界】生成AIの進化で計算量が爆増 ☞ AI半導体の王者・エヌビディアに新たな勝機
【ベンチャー】ババを引かされないようにご用心
【中国の現状】「AI四小龍」のトップが語る ☞ 米国を猛追する「中国版GPT」
【SFが予言する未来】「“ディストピア”を阻止できるのは人間の希望だけ」
part3 始まるビジネス活用 弁護士ドットコム、スクエニ、グリコ… AIでビジネスを開拓 日本企業の試行錯誤
【必要な倫理観】「食べログ」店舗とアマゾン配達員の嘆き ☞ AI に「支配」される企業、労働者の実態
【AIと共生する】「未熟な技術がもたらすリスクを背負う覚悟があるか」
ChatGPTの登場で、誰でも使える「生成AI(人工知能)」サービスの熾烈な開発競争が始まっている。
ビジネスでの活用や投資先として見るうえでも、どの企業が有望か、全体像を把握することは重要だ。
上の「業界地図」は、生成AIの主要プレーヤーを、生成AIの搭載を進めるITプラットフォーマー、生成AIの開発企業、AIモデルを動かすのに不可欠な半導体メーカーと階層別に分類したものだ。現時点で市場を支配しているのは最上段に位置する3社。マイクロソフト、オープンAI、エヌビディアになる。
ChatGPTの開発元であるオープンAIは、非営利のAI研究機関だが、2019年に営利企業を設立しマイクロソフトが出資。その後、GPT-3などの独占ライセンスを供与した。
マイクロソフトは自社の検索・クラウドサービスに最新のGPTを組み込み、驚異的なスピードで誰もが使えるAIサービスを生み出している。
日々の業務やビジネスを劇的に効率化させる、誰でも使えるAI「ChatGPT」が登場しました。
この革命的な生成AIを使うかどうかで、個人、企業、国家の 競争力が左右される、真のAI時代が幕を開けました。
「使用黙認」はいちばん危険。社内利用のガイドライン策定の必要性が急がれます。
☞ 生成AIに不可欠なAI半導体
生成AIの開発・実行に不可欠なAI半導体の世界シェア8割を握るのはエヌビディアだ。
マイクロソフトとは、2021年に自然言語生成モデル「MT-NLG」を共同開発、2022年にはクラウドAIコンピューターで提携しており、AI半導体の覇権を握っている。
この先、GAFAMの中でマイクロソフト連合に対抗できるのはどこか。筆頭はアルファベット(グーグルの親会社)だろう。
ただ、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)や、クラウドサービスで首位を走るアマゾン・ドットコムのクラウド部門(アマゾン・ウェブ・サービス、AWS)も大規模言語モデル(LLM)を独自に開発しており、今後どんな番狂わせが起こるかはわからない。
LLMの性能を評価する指標の1つに「パラメーター数」があるが、グーグルのPaLMは5400億とGPT-3.5の3550億を上回る。グーグルは4月20日、グループ傘下のディープマインドとグーグルのAI研究部門を統合することを発表。
オープンAIへの対抗姿勢を鮮明にしている。
最先端のLLMを開発するのは大半が米国の企業だが、もう1つのAI大国である中国も追い上げに必死だ。
2023年3月には百度(バイドゥ)が、対話型AIの「文心一言」を発表。
4月にはアリババグループも最新の大規模AI言語モデル「通義千問」を公開するなど、 これに続く。
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「ナレッジ」と「ノウハウ」
☞ 一見すると同じような意味に捉えがちですが、皆さんは正しい意味を理解されていますか?
Ø ナレッジ(knowledge)「有益な情報」「付加価値のある経験や知識」
Ø ノウハウ(know-how) 「手続き的知識」
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ノウハウはどちらかというと「基本的な知識や技術」、スキルは「深い理解に基づいた知識・技術」。
両者には、理解度や専門性といった点において違いが見られます。
テクニックは、マニュアル化がしやすく誰であっても一定の成果を期待できるものを指します。
一方、スキルは個人の意思決定や状況判断などの側面があり、その人の資質によって成果が左右されます。
また、テクニックは習得しやすい代わりに忘れやすいのに対し、スキルは習得に時間がかかる分、忘れにくいという点も異なります。
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