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ChatGPTに続け。自動車分野に特化したDriveGPT3つの能力とは?

2023.04.17 

by 『CHINA CASE』

ChatGPTが話題となっているなか、自動車分野に特化した中国版の「ChatGPT」その名も「DriveGPT」が発表された。中国の自動車業界情報を届けているメルマガ『CHINA CASE』が、 そのDriveGPTについて詳しく紹介。

 



長城傘下のHAOMO、車分野に特化した中国版「ChatGPT」発表 

OpenAIが開発したAIチャットサービス「ChatGPT」の話題が冷めやらぬ中、中国ではほぼ同じ機能のバイドゥ「文心一言(ERNIE Bot)」、アリババ「通義千問」が相次いで発表され、テンセントも開発中と報道される中、長城汽車系の自動運転子会社である毫末智行(HAOMOが自動車分野に特化した中国版「ChatGPT」として、「DriveGPT(雪湖・海若)」を発表した。発表は2023411日に行われた第8HAOMO AI DAYにおいてのこと。

DriveGPTとは?

DriveGPT(雪湖・海若)」はシチュエーションをトークン化し、これをDrive Languageと位置付けた。

現在までに50万以上のシチュエーションをトークン化、過去に発生したシチュエーションを序列化して、モデルはその歴史から、未来に発生するあらゆるシチュエーションを生成する。つまりDrive Languageがあれば、「DriveGPT(雪湖・海若)」は学習できる。

現在までにHAOMAはランニング・モデルで1,200億件の変数を持ち、4,000万台の車両の走行データを活用、そこから各シチュエーションを生成する。これらのシチュエーションに対して、人類の志向性から最適解を生み出し、安全かつ高効率で快適な次元を取捨選択する。人類に引き渡すデータを選別、およそ5万件を切り抜き、モデルに繰り返し訓練させている。

 

三つの能力

DriveGPT(雪湖・海若)」には以下の三つの能力があり、それぞれで活用が見込まれている。

1.   蓋然率に基づき多くのシチュエーションとその序列を生み出し、すべてのシチュエーションはフルシチュエーションの

       一つで、その序列は未来に起きるであろう一種の実際状況となる

2.   すべてのシチュエーションとその序列が生じさせる状況下で、シチュエーションの中で最も注目する自車の行為を定量的

       に把握して最適な軌跡を生み出す。自車の未来の軌跡情報をアウトプットする

3.   こうした軌跡情報が集約されると、さらに「DriveGPT(雪湖・海若)」ではシチュエーション及びその序列、軌跡を

       新たに生み出すと同時に、必要な意思決定ロジックチェーンをアウトプットする

 

TikTokとも連携

言葉にするとややこしいが、DriveGPT(雪湖・海若)」を回し続けることで、自動運転に組み込むことが狙いのようだ。

HAOMAはこの演算を実現するため、TikTokで有名な字節跳動(ByteDance)の企業向けサービスプラットフォーム「VOLCENGINE」と協業、AIデータセンターを整備している。 




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