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テスラ、次の一手は自動車生産の大変革

2023.3.22

飯山 辰之介 (日経ビジネス記者)

電気自動車(EV)大手の米テスラが普及価格帯のEV生産に動く。「我々の車に対する需要は無限にある。ただし手ごろな価格であることが重要だ」。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は米フォード・モーターが約100年も前に基本型を確立した自動車の生産方式を根本から見直し、製造コストを半減させるという驚きの計画を明かした。テスラが3月1日に米テキサス州の本社で開いた投資家向け説明会。

質疑応答も含めて約3時間半に及んだ長丁場のイベントで、特に参加者の耳目を集めたのが、自動車の生産革新プランだった。

しかも、いつ実現するかは分からないアイデア段階という代物ではなく、この日の説明会で正式発表したメキシコ工場に新たな生産方式を導入する方針を示した。

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  既成の概念にとらわれず、自社が理想と考えるアイデアでクルマづくりを考えるのがTesla流。 

それは時に画期的な技術を生み出して競争力を高める一方で、実は既存の技術よりも劣っていて失敗に終わるケースもある。

モノコックボディー(箱)を造らずに完成車を組み上げる新たな生産方法のアイデア。

車両を6つのモジュールに分割し、各モジュールを組み上げてから完成車に仕立てていく。「モジュラー型生産」と呼ぶべき生産方法。アンボックストプロセスは、文字通り「箱」を造らない。すなわち、モノコックボディー(箱)を造らずに完成車を組み立てる生産方法だ。

モノコックボディーとは、現在の乗用車で主流となっているボディーのこと。

シャシー(骨格)とボディー(車体)が一体化した車両構造となっており、それを構成する外板(鋼板やアルミニウム合金製板)に強度や剛性を持たせるモノコックボディーが 応力外皮構造とも呼ばれるのは、その名の通り、外板で応力を受ける構造になっているからだ。

 このアンボックストプロセスでは、車両をモジュールに分割し、それらを別々に造った後、最後に一体化して車両を完成させる。クルマづくりでは「開発設計面においては、開発工数の削減を狙ってモジュール化(=モジュラーデザイン)の導入が進んでいるが、ドアモジュールなど一部を除くと生産面で本格的にモジュール化(=モジュラー型生産)を取り入れた企業はまだない」と自動車の専門家は語る。

 

☞ 大幅なコスト削減を実現する可能性を秘めている半面、実現するには乗り越えなければならない大きな課題を抱えているというのが、専門家の見立て。


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