人間の職を奪う「人工知能」による失業問題の解決方法はあるか?


世界的エンジニアがGPT4へ質問

 

2023.03.29

by 中島聡

その性能の高さが早くも大きな話題となっている、OpenAIが先日新たに発表した対話型AI「GPT4」。

多くの人間から職を奪うとも言われる人工知能ですが、当の人工知能はその問題をどう捉えているのでしょうか。

Windows95を設計した日本人として知られる中島聡さんが、人工知能による失業者増と社会不安についてGPT4と議論した一部始終を公開。中島さんが次々と繰り出す鋭い質問に、GPT4が具体的な取り組みを上げつつ的確に答えています。 ☞ 一部、記事抜粋

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議会制民主主義を廃止して人工知能に政治を任せるのはまずいのか

私  いっそのこと、議会制民主主義を廃止し、人工知能がデータに基づいて政策を決定する社会システムを採用するのはどうでしょう?

GPT4人工知能を利用した政策決定のシステムは、理論的には効率的で公平な政策を実現する可能性があります。

人工知能は大量のデータを素早く分析し、客観的な判断を行うことができるため、政策決定のプロセスを高速化し、人間の主観やバイアスが介入しにくくなるという利点があります。しかし、人工知能を政策決定に導入する際には、以下のような懸念や課題が考慮されるべきです。

l  倫理的・道徳的な問題
人工知能が政策決定に関与することで、倫理的・道徳的な問題が生じる可能性があります。政策決定には、多様な価値観や利益が絡み合っており、単純なデータ分析では解決できない問題が存在します。

l  データの質とバイアス (AIのためのデータを集める際、間違った認識や、差別、偏見など、偏りのあるデータを収集してしまうことである。 データ収集の際、集めやすいデータが優先されてしまいやすいことが発生原因のひとつでもある。)
人工知能の判断は、与えられたデータに基づいて行われます。データの質が低い場合や、データが偏っている場合、人工知能の判断もそれに影響されます。

l  透明性とアカウンタビリティ
人工知能が政策決定を行う場合、そのアルゴリズムや判断基準が市民に対して透明であることが求められます。

また、誤った判断が行われた場合、誰が責任を負うのかというアカウンタビリティの問題が発生します。

l  権力の集中
人工知能による政策決定が導入されると、権力が集中し、市民の声が無視される恐れがあります。

民主主義においては、市民の参加と政治的多様性が重要であるため、この問題は慎重に検討されるべきです。

このように、人工知能を政策決定に利用することには一定のメリットがありますが、同時に様々な懸念や課題も存在します。

将来的には、人工知能を効果的に活用しつつ、民主主義の原則や市民の参加を維持・強化するバランスの取れたシステムが求められるでしょう。


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