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人間中心のAI(HCAI)とは?

内閣府が提唱する「7つの社会原則」も解説                                  2023/02/09 

 AIが急速に進歩すると必ず議題に上るテーマがあります。それは「人間とAIの競争」です。こうした議論は「人間の仕事をAIが奪う」という文脈で行われることもあれば、「AIが人間を支配する」という悲観論の中で語られることもあります。AIの黎明期においては単なる仮定に過ぎなかった議論も、AIの社会進出が進むにつれて現実的なものとなってきました。そうした中で、人間とAIが共存していく方法の1つとして「人間中心のAIという考え方が登場しました。ここでは、「人間中心のAIHCAI: Human-Centered AI」がどのような考え方なのかを解説します。

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中国の「AIによる監視」をどう考えるか?

人間中心のAIという言葉はやや曖昧な使われ方をしており、さまざまな文書の中で、異なる文脈で登場しています。

しかし、それが目指すところは「AIに人間が使われるのではなく人間がAIを使う」という点に集約されており、基本的には「人間とAIの関係性を明確にする」ことが目的です。AIは極めて有用なツールであり、支配されるとまではいかなくとも、使い方次第では「人間を管理するツール」として利用することもできるでしょう。

すでに中国などではAIを利用した社会の監視や格付けなどが行われるようになっており、人間を管理するツールとしての役割を担い始めています。そうした中でも、AIはあくまで人間社会を発展させるためのツールであることを忘れず、人間とAIが協調しながら健全に社会を発展させることが期待されています。
 そのためのアプローチや理念が人間中心のAIです。しかし、人間中心のAIはまだまだ発展途上であり、これから
議論を進め、具体化していくことがAIを開発・利用する私たちに求められています。

私たち1人ひとりが人間中心のAIとはどのようなものなのか、そしてどのように実現するべきなのかをこれから考えていかなければならないのかもしれません。




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