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国際政治学者が出した「世界10大リスク」の警告

2023.01.13

by 高野孟

国際政治学者イアン・ブレマー「2023年世界の10大リスク」をどう読むか。

凡庸な中に見えた「意外な着眼点」~国際政治学者=イアン・ブレマーが主宰する「ユーラシア・グループ」は毎年正月に世界情勢予測「今年の世界のリスク・トップ10」を発表。



1 ならず者国家 ロシア

屈辱を受けたロシアは、グローバルプレーヤーから世界で最も危険なならず者国家へと変貌し、ヨーロッパ、米国、そして世界全体にとって深刻な安全保障上の脅威となるだろう。

2 「絶対的権力者」習近平

毛沢東以来の比類なき存在となった習近平国家主席は、コロナ対策、経済政策、外交で失敗しても誰の意見にも耳を傾けない。

3 「大混乱生成兵器」

今日、米国は、民主主義を弱体化させるツールの主要な輸出国となっている。その結果、人工知能(AI)の技術的な進歩が社会の信頼を損ない、デマゴーグや権威主義者に力を与え、ビジネスや市場を混乱させている。2023年は、社会における破壊的テクノロジーの役割の転換点に。

4 インフレショック

21年に米国で始まり、22年に世界的に広まったインフレショックは、23年には大きな経済的・政治的影響をもたらすだろう。世界同時不況の主要因となり、社会的不満と政情不安をあちこちでかき立てるだろう。

5 追い詰められるイラン

核合意復帰が見込めない中、イランとイスラエルは再び激突するだろう。イスラエルのネタニヤフ新首相は、サイバー攻撃、主要な核施設や重要インフラの破壊工作などの活動を強化する。イランは、シリア、レバノン、イラク、イエメン、ガザ、そして海上からの攻撃でイスラエルに報復する。

6 エネルギー危機

この冬のエネルギー市場の安息は一時的なもので、いずれ新たなエネルギー危機が消費者に圧力をかけ、政府の財政負担を生み、先進国と途上国、米国と湾岸諸国間の対立が深まる。

7 世界的発展の急停止

コロナのパンデミック、ロシア・ウクライナ戦争、世界的なインフレの高騰という衝撃が3年にわたり相互に強化し合いながら続いたことが原因で、人間開発の進歩が5年分失われたと国連は推計している。

8 分断国家 アメリカ

米国は依然として、世界の先進工業民主主義国の中で最も政治的に偏向し、機能不全に陥っている国の一つである。

米国の有権者の党派的偏向の高まりは、連邦政府の中核的制度である三権分立と自由で公正な選挙による権力の平和的移譲の正統性を損ない続けている。

9 TikTokZ世代

1990年代半ばから2010年代初頭にかけて生まれたZ世代は、生まれながらにインターネットが存在していた最初の世代で、現在、世界人口の30%を占めている。特に米国とヨーロッパで彼らは政治的・地政学的に新しい存在になっている。

10 逼迫する 水問題

各国内では、1980年代から急激に増加している水関連の紛争が、2023年にはピークに達するだろう。最大の影響を受けるのは中東アフリカだ。

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コメント: 2
  • #1

    國本周生拝 (日曜日, 15 1月 2023 14:31)

    本年も宜しくお願いします。何時もいつも新たな情報に接し有り難く感謝申し上げます‼️
    おおきに、‼️‼️

  • #2

    OGAWA NOTE (日曜日, 15 1月 2023 14:43)

    お久しぶりです~お変わりございませんか?近況報告など、直接メールを頂ければ幸いです!
    今年も宜しくお願いします。