おがわの音♪ 第1319 版の配信★


もう中国生産は維持できない。これから日本のビジネスはどう変化していくのか?

現在、日本市場のアパレル製品のほとんどが中国製です。

こうした中国に頼ったファッションビジネスは、今後ままならなくなる可能性があると指摘するのは、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんです。

中国生産が維持できなくなった時、ビジネスはどう変化していかねばならないのでしょうか。



ファッションビジネスの方向性が変わる

1.中国生産は維持できな

日本市場で流通しているアパレル製品の約8割は中国製で占められている。百貨店、量販店、専門店、ネットショップ等、ほとんど全ての流通で中国製品が扱われている。もし、中国製品が日本に入ってこなくなれば、ビジネスは止まり、多くの企業が倒産するだろう。現在、中国製品の入荷が遅れている。

第一の要因は、中国のゼロコロナ政策だ。

一人でもPCR検査で陽性が出ると、何の前触れもなく、突然、地域単位で外出禁止となる。工場も止まるし、トラックも立ち入り禁止になる。

広州では、展示会の前日に準備をしていたところ、突然コロナで外出規制となった。

出展者は、展示品を置き去りにして、慌てて空港に向けてタクシーを飛ばし、脱出しようとした。

しかし、結局空港でつかまり隔離施設に送られたという。これではビジネスどころではない。

第二の要因は、電力不足による停電である。

雨が少なく干ばつとなり、ダムの水量が減って水力発電ができない。火力発電所を動かそうにも、石炭を積んだ船が航行できないほど、河川の水量が減っている。中国の電力不足は既に慢性的なものだ。昨年は工場の電力を優先し、住宅を停電にしていたが、今年は市民の生活を優先するため、工場が停電になっている。停電になれば、工場は稼働できない。

第三の要因は、先進国からの注文が来ないこと。多くの国は、中国生産から東南アジア生産に切り替えている。

これはコストの問題だけではない。政治的な問題だ。

中国政府による少数民族の人権弾圧、周辺諸国への軍事的圧力等に対して、西側諸国は中国生産をボイコットしている。その結果、注文がないので、工場は稼働せず、倒産している企業も多い。

以上のような、複数の要因により、中国生産は維持できなくなりつつある。・・・

 

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