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創造性とは何か? ~AI が突きつける究極の問い

2022/09/06

AIの進化が止りません。

数年前、AIがこのまま進化すると、人間の仕事が奪われるのではないかということが話題になった時期がありました。

その後、企業ではDXの名の下に、さまざまな分野で静かに(世論の批判を受けないように、という配慮なのでしょう)人間からAIへの移行が進んでいます

そして、その頃からあったもうひとつの疑問「コンピュータに作曲や絵画制作などの創造的な仕事はできるのか?」ということに、ひとつの結論が出たようです。

 コロラド州品評会のデジタルアート部門において、ジェイソン・アレンという人が出品した絵が1位を獲得したのですが、その絵はアレン氏本人ではなく、 画像生成AIMidjourneyによって生成されたものだったということです。

アレン氏は、これが物議を醸すことはわかっていて出品したということです。


変るのはビジネスモデル

ひとつ気をつけておかなければならないのは、これらのAIは、「まったく何も無い状況から絵画を生み出しているわけではない」ということです。現時点でのAI全般に言えることですが、AIの学習にはデータが必要です。そして、そのデータは、人間が作ったものなのです。つまり、今のAIは「既にあるものを組み合わせて、誰も作ったことが無いような(に見える)ものを作り出す」というもので、ゼロから何かを生み出すというものではありません。もちろん、ランダムに何かを生成させることもできるでしょうが、現実的な時間でそれを行えるようになるかどうかはまだ誰にもわからないのです。

その意味で、今のAIが行っていることは「創造」ではなく翻案」に近いものなのかも知れません。

しかし、こういったことが高効率に、簡単に行えるようになれば、これまでの産業構造そのものが変革を余儀なくされることは間違いありません。

「創造」の部分は人間に残るでしょうが、制作のプロセス、制作物のありかた、物流などは時代に合わせて変化せざるを得ません。その意味で、一般のビジネスで起こっていることと同じ事が、今後芸術の世界でも起こると言うことでしょう。

 

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