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深刻な材料不足と高騰化

 .2022.1.21.

[八木沢篤,MONOist]

2022年は引き続き、半導体不足とともに、樹脂不足が製造業に大きな影響を与える見通しです。

材料や調達部品が手に入らず、代替品の利用を検討するなど各社対策を講じ始めていますが、設計現場として何かできることはないでしょうか?

 「樹脂使用量の削減」「部品点数の削減」「代替品への対応」という3つの視点で、どのようなアプローチがとれるのか、その可能性を考えていきます。



半導体に加え、樹脂不足に直面する製造業

深刻な半導体不足と同様に、モノづくりの現場に大きな影響を及ぼしているのが樹脂不足です。

中でも、ナイロン(ポリアミド:PA)の供給不足は長期化しており、解消までもう少し時間がかかる見通しです。

実際、中小製造業などでは、材料や調達部品が手に入らず、生産遅延の長期化など“モノを作りたくても作れな い状況”が続いています。 また、樹脂価格の高騰も悩みの種でしょう。

皆さんの現場ではいかがでしょうか? なかなか先が見通せない中、代替品の調達など、各社対策に乗り出していることかと思いますが、特に、需要 が拡大している領域においては、今後もしばらくは不足感や樹脂の取り合い、価格の高騰といった混乱が続く と考えられます。

そこで、こうした樹脂不足に対して「設計現場で何ができるのか?」「製品開発にどのような変化が 求められるのか? 」 に焦点を当て、2022 年の新年展望として考えてみたいと思います。

なお、今話題の樹脂不足は特に PA がメインですが、ここでは PA のみに限定せず、さまざまな樹脂材料を対象 に、「樹脂使用量の削減」「部品点数の削減」「代替品への対応」という 3 つの視点で、どのようなアプローチが とれるのか、その可能性について考えていきます。

 かつては、ポリプロピレン(PP)でも原材料不足や製造設備故障による供給不足なども起きていますので、今回の PA 不足が解消されたとしても、また他の樹脂材料が 手に入らない状況が生まれる…… といったことも十分にあり得る話です。

 

樹脂使用量の削減

 まず、対策として考えられるのは「樹脂使用量の削減」でしょう。具体的には、

1.       代替材料の活用

2.       再生材(リサイクル材)の活用

3.       部品の体積削減

 

などのアプローチが挙げられます。・・・本文記事詳細は、下記のDL Linkからご覧ください。





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