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ブリヂストン8000人転籍へ 2事業売却

2021年12月19日

 タイヤ国内最大手のブリヂストンが大規模な事業再編を進めている。

来年夏までに防振ゴム事業を中国企業に、自動車部品などの化成品ソリューション事業を投資ファンドに売却する。国内外で22カ所の事業所を譲渡し、従業員約8千人に転籍を求める。国内では11カ所、3千人弱が移る。国内全体の従業員の1割弱、拠点の2割強にあたる異例の規模だ。

 収益力が低い事業を切り離し、本業のタイヤ事業などに資源を集中する。

世界的メーカーとして知られる大企業も、競争が激しくなるなか、経営の効率化を急いでいることを示す。

 自動車エンジン向けなどに使われる防振ゴム事業中国・安徽省の企業に来年7月に売る。自動車のシートパッドなどをつくる化成品ソリューション事業投資ファンド「エンデバー・ユナイテッド」(東京)に来年8月に売る。

 2事業の従業員は7886人でグループ全体(約14万人)の6%弱にあたる。うち国内は2773人だ。従業員は売却先の企業に転籍し働き続けてもらう方針。

 譲渡される国内拠点11カ所とは別に、今回の事業売却にからんで閉鎖が決まっている工場もある。

埼玉、静岡、岐阜、香川の2事業関連の4工場は23年までに閉じる。2019年時点で約160カ所あった国内外の生産拠点を、23年までに4割減らす方針だ。 

 今年2月に発表した20年12月期の決算は、コロナ禍による自動車の生産削減の影響もあって、売上高が前期比15%減の2兆9945億円。当期損益は69年ぶりの赤字になった。収益力の向上が課題となっていた。 (出典:朝日新聞デジタル)

 

☞  中期事業計画(2021-2023)に基づく多角化事業再編の進捗について 化成品ソリューション事業の譲渡



☞ 最近の事業の選択と集中の発表

12/10 化成品事業と防振ゴム事業の売却を発表。売却損1190億円見込み
12/7 中国ラジアルタイヤ事業生産拠点集約。恵州工場を閉め、瀋陽に集約と発表。
12/6 タイのテニスボール事業会社YONEXに売却を発表。
11/26 ブリヂストン化成品の高機能化成品製造拠点を3か所閉鎖を発表。

            9から6拠点に
11/1 コンベヤベルト事業撤退を発表
10/8 ブリヂストンケミテック 上尾工場閉鎖を発表。



*競争に備える名門




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