2021.02.24
こなさなければならない仕事や避けて通れない家事など、あまりに多すぎるタスクを目の前にし途方に暮れてしまったという経験、誰しもお持ちではないでしょうか。
そんな時には宮本武蔵の『五輪書』のある一節が役に立つとするのは、現役弁護士の谷原誠さん。
*最高の指南書はこれ
日々やることがたくさんありすぎて、テンパってしまうことがあると思います。
そんな時は、どこから手をつけていいのかわからず、同時に色々やろうとして、かえって時間がかかったり、思わぬミスをしがちです。
では、そんなときは、どうしたらいいでしょうか。
『五輪書』にヒントがあります。
宮本武蔵は、吉岡一門と戦った時に、多人数との戦いを経験しています。
『五輪書』の中で、こんな文章があります。
10人が一太刀ずつ斬りかかってきても、その一太刀一太刀を受け流して、あとに心を止めず、
次々のあとを捨てあとを拾うならば、10人全てに働きを欠かぬことになる。
もし1人の前に心が止まるならば、その1人の太刀は受け流すことができても、2人目の時は、こちらの働きが欠ける。
つまり、10人の敵がいるときに、10人が斬りかかってきたとしても、分解すれば一太刀ずつであるから、その一太刀ずつをさばいて、1人1人順番に意識を集中すれば、全てさばくことができる、ということです。
物事に当たる時も同じです。10個のやることがあり、すべてが頭の中にあって色々考えていると、さばききれません。
しかし、やることは10個でも、分解すれば1個ずつのやることなので、1つずつ順番に集中し、その間は他のことは忘れ、1つが終わったらそのことは忘れて次のやることに集中すれば10個全てを完了することができる、ということになります。
このように、『五輪書』は、兵法書ですが、読み方によって、ビジネスや家事など、全てのことに応用がきく素晴らしい書物です。読んでいない人は、ぜひ一度読んでみることをおすすめします。
その前に、『五輪書』を解説していますので、解説を聞いてから読んだ方が理解がより深まると思います。ぜひ、ご覧ください。
● 【五輪書】宮本武蔵の戦略とは?
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