ビル・ゲイツが「農地買収」で備える危機とは
コロナの次に要警戒
浜田和幸
2021年1月25日
プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。
*大富豪たちの突飛な思考
世界の大富豪たちの考えにはついていけないことが多い。
昨年末、世界一の大富豪に躍り出たイーロン・マスク氏は電気自動車やスペースXで有名だが、最近は「火星での通貨にビットコインを広めたい」と意味不明の発言。どうやら、言いたいことは「アメリカの国内的な混乱は収まりが見えない。
このままではドルへの信用はガタ落ちだ。自分は取り引きをビットコインで決済することが多い。
将来的には月にも火星にも進出する予定なので、そうした新たな宇宙都市では共通通貨はビットコインが最適だろう」ということのようだ。
しかし、これに負けていないのが長年に渡り世界一の座を占め、今でも世界第3位の地位にあるビル・ゲイツ氏である。
*パンデミックを事前に察知?ワクチン会社大株主のビル・ゲイツ氏
2019年9月にはニューヨークで「イベント201」と題する国際会議を主催した。
その狙いはコロナパンデミックのシミュレーションだった。
実際、その後、中国から新型コロナウィルスが世界に広がるわけだが、その3か月前に感染症の爆発を予測し、「ワクチン接種ビジネスで大儲けできる」と語っていたのである。今、日本が緊急輸入契約を結んでいるのがファイザーやモデルナのワクチンであるが、こうした巨大ワクチンメーカーの最大の出資者にして最大の株主はゲイツ氏に他ならない。世界中が欲しがるワクチンであり、いくらでも高値で売れるというわけだ。
そうした言動を知ると、「コロナは仕掛けられたものではないか」と疑いたくもなる。
そんなゲイツ氏が密かに進めているのが農地の買収である。
*農地買収に動くビル・ゲイツ氏
ゲイツ氏は、2021年1月の時点で全米19州で25万エーカーの農地を取得済みという。
ゲイツ氏が住まいのあるワシントン州に設立した不動産投資会社を通じて、地元を皮切りにカリフォルニア、イリノイ、アイオワ、ルイジアナ、アーカンソーなど、各地で農地買収を進め、今や「アメリカ最大の農地王」とまで呼ばれるほど。ニューヨークのマンハッタンの10倍以上の農地を手にしているわけだ。
果たして、その狙いは何なのか。
*「世界最大の種子貯蔵庫」を建設
お忍びでしばしば日本に来ているゲイツ氏は、軽井沢にも大豪邸を所有すると言われるが、日本の穀物や野菜、果物等の種子(タネ)を買い漁り、ノルウェーの氷で閉ざされたスピッツベルゲン島に「世界最大の種子貯蔵庫」を建設、維持していることは、あまり知られていない。
もちろん、彼が収集、保管しているのは日本の種子に限らない。世界中で安全、安心、高品質と評価の高い農作物の種子を大量に買い付けている。
思い起こすのは、ゲイツ氏がTEDトークでも繰り返した「世界では人口が増え過ぎた。このままではもうじき90億人に達する。食糧不足から対立や戦争も起きかねない。人口を早急に抑制し、少なくとも15%は減らす必要がある」。
ぶっちゃけ、ワクチン製造にせよ、種子や農地の買収にせよ、なにやらきな臭い限りだ。
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