接触アプリ「COCOA」、371万回ダウンロード 不具合も判明、修正へ
2020.06.23
by 時事通信
加藤勝信厚生労働相は23日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスの接触確認アプリが同日午前9時までに371万回ダウンロードされたと発表した。加藤厚労相は「関心が高いことの反映と思う。さらに多くの皆さんに参加してほしい」と話した。アプリは19日午後、インターネット上に公開された。
一方、新型コロナ陽性となった利用者を特定する番号を入力する欄について、架空の番号を打ち込んでも「完了」と表示されるなどの不具合が判明した。
加藤厚労相は、アプリは現段階では試行版で、速やかに修正すると釈明。「多くの皆さんが参加することで動く仕組みなので、一緒に作るのが大事」として、指摘や要望を踏まえて改善を図る方針を示した。
開発コミュニティー破綻? 接触確認アプリの問題点と批判の在り方で激論
「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」 の不具合や開発体制を巡って、 ネット上で議論が巻き起こっている。アプリのベースになったオー プンソースプロジェクト「COVID-19Radar」 の中心的人物である廣瀬一海さんは、 次のリリースで開発から離れ、 委託会社などに託したい考えを示した。
2020年06月23日 更新 [井上輝一,ITmedia]
厚労働省が6月19日に配信を始めた、
「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」
見つかった不具合などに厳しい批判
議論の発端となったのは、
こうした問題点に気付いた、
「最終製品に責任を持つべきは委託会社と政府」
一方で、COCOAの開発背景から、
COVID-
そもそも、COVID-
厚労省が開発を主導すると決まったのは5月8日。25日には、
短い期間の中で、
責任者より現場が目立つコロナ対策
今回の一連の騒動に対して、複数の人から出ていた指摘が「
特にこのコロナ禍において、「誰かがやらなければいけない問題」
注目を浴びると、必然的に批判も当人に及びやすい。
“開かれたプロジェクト”の強みが生きるか
Twitter上での批判は開発コミュニティーの疲弊を招いたが
市民エンジニアたちがGitHub上でCOVID-
COVID-19RadarのPull Requestの状況(6月23日時点)
ただ、COVID-
社会的な意義が大きいアプリである以上、
さまざまな考えがあるにせよ、
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*あのLINEさえ6割。政府の接触確認アプリ「6割普及」が無理な訳
2020/06/23
厚生労働省が19日から運用を開始した、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」。新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した可能性がある場合、スマートフォンに通知が届くというアプリだが、国民の6割がダウンロードしないと有効に機能しないという。果たして、これは実現可能な目標なのだろうか。
LINE6割、ツイッター3割、インスタグラム2割
厚生労働省の発表によると、22日午後5時の段階で、iOS、Android合わせたダウンロード数は約326万件で約2.6%となっている。
安倍首相は「アプリが人口の6割近く普及し、早期の隔離につなげることができれば、大きな効果が期待できる」とし、普及率6割を目指すというが、これがかなり高い壁だ。
22日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」によると、国内アプリの利用者数は「LINEが8300万人で約67%、ツイッターが4500万人で約36%、インスタグラムが3300万人で約26%」となっていて、
6割普及を目指すにはLINEに匹敵するダウンロード数が必要なのだ。
特にお年寄りなどはスマートフォンを持っていない人が多く、これを考慮すると、スマートフォンユーザーの8〜9割がダウンロードしないと、安倍首相が目指す6割普及には届かないことになる。
実際にダウンロードしようとすると、いくつか注意しなければならない点もある。
アプリに対応するスマートフォンは、iPhoneがiOS 13.5以上、AndroidはAndroid 6.0以上となっていて、アップデートしておく必要がある。
また、App Storeで「接触確認アプリ」と検索するとトップで出てくるが、「COCOA」で検索すると全く出てこない。この辺りでダウンロードを諦めてしまう人も少なからずいると思われる。
接触確認アプリ
本当に国民普及率6割を目指すのであれば、ダウンロードすれば何かもらえるなどのお得感をあおったり、芸能人やインフルエンサーを起用してダウンロードを促すなど、何か施策が必要ではないか。
今ならきっと協力してくれるお店や有名人たちはいるはずだ。
アプリを作って終わりではない。あくまでもスタートラインに立っただけであり、このアプリを生かすも殺すも、これからの普及促進が重要となってくるだろう。
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