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372年ぶり夏至の部分日食が見れるかも。


6/21 夕方は空を見上げよう

2020.06.19

 

6月21日の夕方、天候に恵まれれば日本全国で部分日食が観察できます。

部分日食とは、太陽が一部欠けて見える天体現象のこと。地球と太陽の間を月が横切る、いわば割り込んでくることで太陽が隠れて見え、全て隠れれば皆既日食、一部の場合を部分日食と呼んでいます。ちなみに、6月21日は2020年の夏至にあたり、日本で夏至の日に日食が起こるのは、計算上で1648年以来何と372年ぶり。前回は3代将軍徳川家光の時代でした。

 

*チャンスは夕方の2時間

今回の日食は、アフリカから東欧やロシア南部、アジアのほぼ全域のほか、オーストラリア北部とオセアニア北部の広い範囲で見ることができます。このうち、日本だけが部分日食で、その他の地域は金環日食です。

 

 

東京での見え方の場合、午後4時11分ごろに食が始まり、午後5時10分ごろに食の最大を迎えます。そして、午後6時3分ごろに食が終わる予定となっています。2時間弱にわたり部分日食を楽しむことができそうです。

 

部分日食といっても、その見える部分は場所によってだいぶ異なり、太陽の欠ける割合は南ほど大きく、沖縄では8~9割ほどが欠けます。一方、北海道は1~2割となり、東京で欠けるのは約3分の1ほどです。

 

*気になる当日のお天気は?

ということになれば、気になるのはもちろん天気。全国的に梅雨に入っている時期ですが、晴れ間が広がりそうです。

しかし、雲もかかりそうなので、時間帯によって見えたり見えなかったりということになりそうです(19日12時現在の予報)。

ただ、天気の移り変わりが早い梅雨空ではあるので、予報は変わる可能性があります。最新の予報を常に確認してください。

 

*日食観察のポイント

日食の話題になると必ず出てくることですが、観察するには十分な注意が必要です。

肉眼で直接見ることは網膜を傷つけてしまうので、絶対にやめましょう。

では、双眼鏡や望遠鏡、サングラスなら良いのかと思ってしまいますが、国立天文台(NAOJ)ではそのような観察方法を「絶対にやってはいけないこと」としています。

目を傷めないためにも日食用メガネを使って観察しましょう。

数百円程度で購入することができるので、きちんと準備することをおすすめします。

また、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、他の人とソーシャルディスタンスを取ることも重要です。

当日は日曜日ということもあり、実は各地の天文台などで観察イベントを予定していましたが、新型コロナウイルスの影響でそのほとんどが中止を決めたといいます。

しかし、ライブ配信で日食の様子を紹介する天体観測施設もあるので、そちらでも楽しむことができそうです。

 

*天気が良いことを祈る声

次に日本全国で部分日食が起こるのは10年後となる2030年6月1日(一部地域では2023年4月20日にも部分日食)。

今回は日曜日ということもあり、天気さえ良ければ多くの人が部分日食を楽しむことができそうです。

ネット上でも372年ぶりとなる夏至の部分日食を楽しみにしているという声が聞こえてきます。


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