ウィズコロナ時代に製品を売る思考法のヒント


裏のニーズを探れ。

                                2020.06.11

隠れたニーズを探す~コロナ時代を生き抜く為に

 ご存知のように時代の変化と共にあらゆる商品が進化していきました。特に代表的なものでいえば、携帯電話

最初は車に搭載された移動電話というモノでした。それが、平野ノラさんでお馴染みのショルダーバックのように肩から重たい移動電話を下げていた時代から…年々小型化していき機能やデザインも進化していきました。

そして、携帯電話をいつの間にか「ケータイ」と呼ぶようになり「電話」という言葉すら語尾に付かなくなりました。電話にとらわれなくなったことから、メールがメインに…。と思ってるのも束の間、現在ではSNSがメインとなり、そもそもの通信手段までもが大きく変化し、スマホ時代に突入。様々なアプリが開発されソフト面含め市場は、携帯電話の時代から大きく様変わりました。
他にも市場が変化した例であるのが、歯磨き粉。歯磨き粉は、昔は虫歯予防としての役割が主でしたが近年では歯周病予防、知覚過敏対策、ホワイトニング、口臭予防などニーズの多様化によりバリエーションも増え、オーラルケア市場として拡大し確立されるようになりました。これが従来の歯磨き粉は虫歯予防の為、という考えのままだったら商品の進化、歯磨き粉というイチ商品からオーラルケアという発展はなかったかも知れません。1商品の進化による市場変化と創造や、ニーズの多様化による市場変化と創造は、ありとあらゆる業界で起こってきたしこれからも起こり続けていくでしょう。

1つの製品に対して「これはこのような目的で開発したものだから」という考えで製造販売していても、消費者は違った目的で使用することも考えられます。そのような情報を収集していくことで、貴社のさらなる発展、市場拡大あるいは、業界発展のきっかけにだってなり得ます。実際、世に出ているアイデア商品といった類のものはそうしたところから生まれているものが多いですし。
お客様は従来の目的だけで商品を購入、使用しているか?製造、販売者の意図とは違った形で使用しているか?そうした裏のニーズを探ることで色々な可能性を見出す良い機会になるかも知れません。
そうはいっても、うちの商品にはこだわりがあるんだよ、という会社やお店も多いと思います。そのような場合でも、こだわりをそのままに違う市場で提案、展開する、という発想を持ってみるのも1つです。
たとえば、セレクトショップというのが全国各地にあります。そこには洋服をメインに鞄、靴、ジュエリーや時計などファッション雑貨が揃っています。  もちろん各店、各社それぞれのブランドにこだわりがある逸品です。洋服屋だから服だけを売るのではなく、その洋服に合わせた小物をコーディネートする。しかもどれもがこだわりのある商品。そうやって考えてみると、うちの商品はこれだからこの場所で売らなければならないという考えだけでなく、あそこで販売してみたらどうだろう?なんて発想を持つのも面白いかも知れません。
オーラルケア製品の集まるイベントでは、オーラルケア製品を扱うメーカーが多数ブースを構えて出展しているのですが、中には某カメラメーカーがフィルムを出展していたり、IT系システム会社がアプリケーションを出展しています。
フィルムは、レントゲン写真を撮るための専用フィルムだったり、アプリケーションは、iPadを使って、患者に口の中をその場で瞬時に見せて指導するためのものでした。カメラメーカーもIT系システム会社も、「商品はこういう使い方でなければならない」という発想にとどまらず、「この業界なら、こういう使い方もできるんじゃないか?」という発想を持っていて、新しい市場へも次から次へと提案出来るとのことです。

これからは当面ウィズコロナ時代。

貴社の製品やサービスにも誰も気がついていないだけで、まだまだ未知の可能性があるかも知れません。こうしたことをちょっと考えてみるだけでも製品やサービス開発に役立ったり、事業そのもののイノベーションのきっかけになります。

こうした時代だからこそ、ぜひ1度この機会に自社の商品・サービスの可能性を探ってみてはどうでしょう。意外なところに新たなチャンスが眠っているかも知れません。



 5G、AIという新たなテクノロジーが加速させたDX(デジタルトランスフォーメーション)。
一方で、単なるモノ売りとは一線を画すサブスクリプション型、リカーリング型といわれるビジネスモデルも広がりを見せる。

そして、こうした変化の影響を受け、「モノからコトへ」という価値の大転換を迫られている業界がある。

モビリティ、エレクトロニクスを始めとする製造業だ。
 かつて日本の製造業は「自社でどんなモノでも作れる」という強みを武器に、顧客のあらゆる要望にも柔軟に対応してきた。

しかし、グローバル化の加速や技術のコモディティ化に伴う競争力の低下が叫ばれる中、新たな優位性の創出が求められている。
データ活用によって、どのように新たな価値を生み出すべきか。

どの市場を「次なるステージ」に位置付けて闘いを挑むべきか――。

ここで多くの企業が模索しているのは、パソコンやスマートフォンによるインターネット活用とは別の「デジタル技術とネットワークによるイノベーション」だ。その中で注目と期待を集めるのが IoT(Internet of Things)の可能性である。
 「あらゆるモノにICチップを搭載し、各々がネットワークで繋がれば、夢の世界がやってくる」。

人々がIoTに抱く期待はこのようなものだろう。

製造現場で稼働する多様な生産機械にセンサーを取り付け、そこで得たデータをデジタル技術で活用すれば、イノベーションを達成できる可能性を高めることができるかもしれない。

しかし、そこにはいくつかの壁が存在している

IoTによるデータ活用を前提としたビジネスモデルの創出、製造現場特有のネットワーク環境というハードルを超えるための複合的技術、といった具合だ。

 

では、グローバルの規模でこれらの壁を乗り越え、モノ売りからコト売りへと転換を遂げた企業はどのようなアプローチを図ったのだろうか??    

 

  ☞ これについては、今後「深掘り」して、お伝えしていきたいと考えています♪


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