おがわの音♪ 第986版の配信★


外出自粛、遅れ目立つ日本 グーグル位置情報使って比較

サンフランシスコ=尾形聡彦

2020年4月4日

 米グーグルは3日、スマートフォンの位置情報データを使って、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた各国の外出制限などの取り組み度合いを分析した報告書を公表した。


職場へ来る動きは、米国では普段より38%減、イタリアでは63%減になっているのに対し、日本は9%減にとどまり、日本の対策の遅れが目立っている。

 グーグルは、グーグルマップなどの同社のサービスをスマホで使っている人のうち、位置情報の提供に同意している利用者のデータを利用。個人情報を匿名化したうえで分析した。
 「小売店・娯楽(飲食店などを含む)」「職場」「食料品店・薬局」「駅など」「公園」「住宅」の6種類の場所で、数週間前からの傾向を示すと共に、2~3日前の最新の時点で人々が出入りした動きを、通常時と比較。増減の割合を131の国・地域について公表した。
 死者数が最も多いイタリアでは「小売店・娯楽」への出入りが94%減、「職場」が63%減となる一方、「住宅」は24%増となり、人々が不要不急の外出を抑え、自宅にとどまっていることがうかがえる。最近、外出禁止令が多くの州に出ている米国では、「小売店・娯楽」は47%減で、「職場」は38%減。一方で、週末や夜の外出の自粛を呼びかけている日本では、「小売店・娯楽」が26%減、「職場」は9%減にとどまった。外出を控えたり、自宅で勤務したりする取り組みが、主要国中で最も遅れている様子が浮き彫りになっている。
 報告書では、各州や都道府県ごとの数字も分かる。東京都では「小売店・娯楽」が63%減、「職場」は27%減と、日本国内の他の地域よりも取り組みが進んでいる。ただ「職場」が46%減となったニューヨーク州とは大きな差がある。
 グーグルは、新型コロナウイルスの感染が広がっている間は、定期的にデータを更新するとしている。

(サンフランシスコ=尾形聡彦)



以上 出典は「朝日新聞」「朝日新聞デジタル」。




コロナ禍の都会に行く「自殺行為」・地方観光する「殺人行為」と警鐘

2020/4/6(月)

 フジテレビ「ホンマでっか!?TV」(水曜、後9・00)に出演する生物学者の池田清彦氏がツイッターで、新型コロナウイルスの感染者が増えている都会に遊びに行くのは「自殺行為」、少ない地方を観光するのは「殺人行為」と定義し、警鐘を鳴らした。

 池田氏は5日に更新したツイートで「感染者の多い都会に観光に行くのは大袈裟に言えば、自殺行為。感染者の少ない地方に観光に行くのは、間接的な殺人行為です」と危機感を示し、「暇だからといっっても、観光旅行はコロナ禍が収まってからにした方がいいよ。命あっての物種だよ」と呼びかけた。

 同氏の投稿に対し、「鳥取砂丘に遊びに行った福岡の学生を見て腹立たしかった」「軽井沢には裕福な子持ち家族が『疎開』といってたくさん押し寄せています」「先週、菅官房長官が沖縄に行ってマスクもせずに地元のおばちゃんと握手(濃厚接触)してましたね」などと具体例を挙げたリプライも続いた。

 さらに池田氏は、都会から「コロナ休暇」で宮古島を「避難場所」として訪れた観光客の映像をリツイート。

「東京は自粛がいろいろかかっているので、ここ(宮古島)で発散して帰ります」「大阪の方が流行っているので、コロナを忘れて遊びたい」という声に対して、「入島禁止にしろ」と突っ込んだ。


 ☞ パンのカビを見れば一目瞭然!? 新型コロナ予防、一番効果的なのは「手洗い」

 

 世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスに関連して、マスクが薬局などから姿を消している。「うつらない、うつさない」予防法の一つとして有効とされてきたマスクだが、医師で医療経済ジャーナリストの森田洋之氏はマスクの予防効果について「少しはある。でも、大きく言うとあまりない」と話す。
 その理由について森田氏は「一番確率が高いのは接触感染、そして二番目が飛沫感染。距離が近ければ飛沫感染はあるが、せいぜい2メートル。しかし、2メートル以内に入ることは意外に少ない。マスクに関しては、自分がかかっているときに飛沫させないという意味合いは大きい」と説明した。

 では、何が最も予防に有効な手段なのか。

森田氏は「手洗い」だという。手洗いが有効と話す森田氏に対して、15日にAbemaTVで放送された『Abema的ニュースショー』では、アメリカのある小学校の先生が行った実験を紹介した。

 実験の内容は、石鹸で洗った手で触った食パンと、洗わずそのままの手で触った食パンに繁殖したカビの数。その実験結果を示す写真が映し出されると、汚れた手で触った食パンの大部分にはカビが広がっていた

 森田氏によると、これはアメリカのアイダホ州にある小学校の先生が手洗いの重要性を生徒たちに伝えるために行った実験であり「普通の手だとバイ菌はたくさんついている。普通であれば僕らは免疫力が備わっているのでバイ菌には勝てる。今、本当に新型コロナウイルスが怖ければ、一番は手洗いだ」と改めて手洗いの重要性を訴えた。


☞ 「うがい薬、水うがい、何もしない」ウイルス対策で最も効果的な対応は

東京池袋にある大谷クリニック院長の大谷義夫氏(56)は、新型コロナやインフルエンザなどに関しては「新型コロナについてはまだデータがないインフルエンザについては、比較的早期にウイルスが気道の中に入ってしまうので、効果があるというデータにはならない」と答えると、一般的な風邪のウイルスについては次のように続けた。

「京都大学にデータがあって、水でうがいすることで予防はできている。普段の風邪予防に関しては、うがいをしないより、した方がマシだ」
 この話を聞いた千原ジュニアが「うがい用の薬を買ってずっと何年もやっている時期があったが、その頃、めちゃくちゃ風邪を引いたそれを止めた途端、全然引かなくなった」と怪訝そうな顔で打ち明けると、大谷氏は「京都大学のデータによると、風邪予防に対してうがい薬、水うがい、何もしない。この中で一番風邪予防になったのは、水うがいだった」と説明した。 
 驚きの表情を浮かべてしばし絶句した千原ジュニアに対して大谷氏は「うがい薬を使うと正常な菌まで無くしてしまうのでは。風邪を引く前の予防は水うがい風邪を引いたら、うがい薬がいいのでは」と様々なデータや知見から考察を述べ「うがいの仕方にも二段階があり、まずは口の中をきれいにして、その後、喉をきれいにするのがいい。口の中の汚いもの(ウイルスなど)を喉に持って行ってしまうのは避けた方がいい」と補足した。

 一方、インフルエンザのウイルス対策について「歯磨きで口の中の細菌を減らすことによって、細菌から出るたんぱくがインフルエンザウイルスが気道の中に入るのを促進、またウイルスの増殖を助けてしまう。つまり口の中の細菌を減らせば歯磨きをして口内環境を清潔に保てば)、インフルエンザの発症確率が低くなるという日本の歯科大学が世界に向けて発表した論文もある」と話した。

 



メール・BLOG の転送厳禁です!!  よろしくお願いします。