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島津製作所、新型コロナの検査キット開発を発表

2020年3月4日

京都市に本社を構える島津製作所が記者会見を行い、「新型コロナウイルス遺伝子検出試薬キット」の開発に着手したことを発表した。

 



現状の遺伝子増幅法(PCR法)による新型コロナウイルスの検出では、鼻咽頭拭い液などの試料からRNAを抽出して精製する工程が欠かせず、検査に時間を要するが、今回発表された「新型コロナウイルス遺伝子検出試薬キット」は試料からのRNA 抽出工程を省けるため、ウイルスの有無を迅速に判定できるという。

日本経済新聞京都新聞産経新聞 など報道各紙が、同社が記者会見で明らかにした内容を伝えているが、検査キットは食中毒の原因となるノロウイルスを検出する試薬を応用して開発されているもので、従来は最長で約6時間かかっていた結果判明までの時間を1時間程度にまで短縮できるという。
また日本経済新聞は、3月中にもキットの開発を終え、製品化し、医療機関や検査受託会社に供給を始めると伝えている。

京都市の本社工場で月2万~5万検体分を生産し、状況に応じて最大10万検体分の生産を行える体制があるという。

この報道に、ネットは「さすが島津製作所!」「ものづくりでの社会貢献企業のリーダー格」などと称賛の声が相次いでいる。

島津製作所の株価も、発表に連動し、高まっているようだ。 

注意:開発中の試薬は研究用試薬です。

医薬品医療機器法に基づく体外診断用医薬品としての承認・認証等を受けておりません。

本試薬の使用には、遺伝子の増幅や検出を行うPCR装置および試料・遺伝子の取り扱い技術を要するため、個人やドラッグストアなど小売店への販売は予定しておりません。


「廃棄するしか」「補償は」 臨時休校、給食業者に打撃―食品ロス防ぐ動きも

2020.03.04

時事通信

 新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校は、小中学校に給食を納入する業者にとっても大きな打撃となった。3月分の受注を一方的にキャンセルされた経営者からは、「既に仕入れていた食材は廃棄するしかない」「補償はどうなるのか」と悲鳴が上がる。 「地方の零細企業にとって、学校給食は大口の納入先。それが突然ふいになるとは」。東北地方の精肉業者の男性は、自治体からの突然の注文キャンセルに頭を抱えた。3月分の約200万円の契約が白紙になり、既に仕入れていた肉も行き場がない。

男性は「国は休校に伴う休業補償をするそうだが、われわれのような業者はどうすればいいのか」と憤る。
 生産する牛乳の7割が給食用という福岡県太宰府市の「永利牛乳」。長谷川敏社長(65)は「1日当たり12万本を給食用に納入してきたが、3月分の注文がキャンセルになり、6500万円分の売り上げが消えた」と落胆する。仕入れた生乳の一部は脱脂粉乳などに転用もできるが、大部分は最悪の場合、廃棄するしかないという。

長谷川社長は「今は工場を停止し、従業員には有給を取得させているが、4月以降はどうなるのか。先が見えない」と不安を隠せなかった。

 一方、給食中止による食品ロスを防ぐ取り組みも。愛知県一宮市は2日、給食のために事前発注していた野菜や果物割安で販売する即売会市役所前で実施した。市職員の発案だったが、すぐに長蛇の列ができ、大根200キロ、にんじん180キロなどが完売したという。

 大手納豆メーカー「だるま食品」(水戸市)は、注文がキャンセルされた給食用納豆本店での買い物客に無償配布するとツイッターで告知。大きな反響を呼び、初日で用意した1000個全てがなくなった。

担当者は「新型肺炎が一日も早く終息し、子供たちにまた給食を食べてもらえるように祈っている」と話した。 

新型コロナウイルスの感染拡大で納入先の学校が一斉休校し、止まった牛乳の製造ライン=3日午後、福岡県太宰府市




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