おがわの音♪ 第955版の配信★


「マネ」をすることは本当に悪いことなのか?


皆さんは「マネをする」と聞いてどのような印象を抱きますか?

個人的には「マネ」という言葉から、どうしても「ずる賢さ」を連想してしまい、あまり良いイメージが湧いてきません。最近では偉そうに言えないかもしれませんが、日本の家電製品を中国をはじめとする新興国がマネをしたり、粗悪な模倣品を作ったりと、そういったマイナスの印象をどうしても強く抱いてしまいます。
また、子供のしつけという観点からも「人のマネ」は「おふざけ」とも捉えられるため、あまり良い印象を抱きません。実際、子供のいたずらを注意している母親の口調を子供がマネをして、火に油を注いでいる光景を何度も目にしています(笑)。

これはあくまでも個人的な意見なので、皆さんに押し付けたり、共感してもらおうとしたりしているわけではありませんが、先日「マネ=悪いこと」と何となく凝り固まっていたイメージを覆すことがありました。

ある日、子供が絵本に描かれているロードローラーをレゴブロックで再現(マネ)しようと奮闘している様子を見たからです。一生懸命同じ色のレゴブロックを集め、「あー、そうか」「ここはこういう形か」などと独り言をつぶやきながら、ときに半泣きで「なんでできないんだろう」などとぼやきながら、頑張って絵本の中のロードローラーを作ろうとしているのです。手伝いたくなる気持ちをグッとこらえて、その様子を見守っていましたが、最終的にとても上手にレゴ製ロードローラーを作り上げたのです(親バカが入ってますが)。

その様子を眺めていて、1人で課題に取り組む姿勢や、課題をやり遂げるという精神論的な部分の成長はもちろんなのですが、どうすればうまくいくかその形状を作るのにどのようなパーツを組み合わせればいいのかを自分で導き出そうという思考観察眼が養われているように感じました。

「マネ」というと、何となくネガティブなイメージをもってしまうのですが、例えば、若手エンジニアが熟練エンジニアの背中を見て匠の技術を習得するのも、新興国が世界的ヒット商品を徹底的に分析して自らの技術やデザインを磨き上げていくのも、何かを手本にする(マネする)からできることです。

設計の世界における流用設計もある意味、先人の設計を手本にした「マネ」といえるのかもしれません。これらは決して悪い「マネ」ではありませんよね。子供が遊んでいる様子から、とても当たり前のことに気付かされました。

おそらく、手本となる絵本のロードローラーの絵がなければ、ここまで上手に、かつ短時間で作り上げることはできなかったでしょう。マネてこそ得られる学びがあるのです。

大人になると、「マネ」をすることに対して、どこか罪悪感やプライドが邪魔をしてしまうものですが、「レゴでロードローラーを作りたい」といった明確な目標があるのであれば、子供のようにピュアな気持ちで「マネ」をするのも大いに結構なことだなと、思いを新たにしました。            

        (MONOist 八木沢篤)



☞ 製紙連会長、当面マスク不足は続くと見解。行政の備蓄マスクは中国に送られ、国民は税金払い損

2020年2月21日

12日の記者会見で、菅義偉官房長官は国内で品薄状態が続くマスクについて、「(国内業者による)24時間生産などの態勢強化で、毎週1億枚以上供給できる見通しができている」と述べていたが、一体何を根拠にそのような発言をしたのだろうか。

共同通信産経新聞が、日本製紙連合会の矢嶋進会長が20日、都内で行われた定例記者会見で、マスクの供給について「(平常に戻るのは)中国でウイルスが収まることになるだろう」と、当面はマスクが手に入りにくい状況が続くとの見解を示したことを報じた。

国内複数の製紙会社が原稿設備でマスクをフル生産し、需要に応えるべく努力をしているが、ウイルスは一時的な問題で、簡単に設備投資をするわけにもいかないのだという。
1月下旬から複数の記事でマスク不足の状況を伝えてきたが、1ヶ月が経とうとする現在もなお、店頭にマスクが並んでいる様子を見かけることはない。ネットでは、先週の菅官房長官の発表を受けて、マスクが供給されるのを今か今かと待ち望んでいる声も多く上がっていたが、安定的に供給される日はまだずっと後のことになりそうだ。
このような事態に対し、ネットでは安倍政権に対する不満の声が高まっている。まず、菅官房長官の発言が事実とは異なっていたことで、「政府が何をいっても信用できなくなっていく」「政府の言っていることは当てにならない」「不正隠しのために嘘ばかりつく安倍政府の音はペラペラのマスクより軽い」という悲痛な叫びが聞こえる。
また自民党の二階幹事長が東京都の小池都知事に中国へのマスクや防護服の提供を要請し、小池都知事がそれに応じたことや、鳩山由紀夫元首相が中国に100万枚のマスクを送ったこと、その他全国の市区町村も備蓄していたマスク等を中国に送っていたことに対する批判の声も多い。
日本国内においても、日に日に感染が拡大していく中、ただでさえ国民の不安は高まっている。しかし頼りの政府は国会で「やった、やらない」の質疑を繰り返すばかり。カネの疑惑と見え透いた嘘を塗り重ね、消費増税だ、介護保険料アップだと、お金を徴収するだけで、市民に安心を届けてはくれない。
政府に都合の悪い発表をした人々を弾圧し、閉鎖された客船の中で新型肺炎に感染すれば「不潔ルート」と書かれた通路を歩かせる始末だ。国民はもはや、呆れながら、感染の不安に怯える日々を送るばかりである。



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