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日本が見習うべき、中国の超便利な身分証事情


2019.12.18

マイナンバーなどなくても生活できるし、カード申請も面倒」といった声が未だ高い日本。

しかしお隣中国を見てみると、マイナンバーと同等の身分証普及は当然で、今や「いかにスピーディーで快適な生活を送るか」に焦点が絞られているようです。

上海在住の日本人著者・ジンダオさんが、利便性を謳歌する中国の「最先端生活」を紹介しています。


*日本のマイナンバーと中国の身分証。お国柄が出る導入後の利用事情

日本のマイナンバー。マイナンバーを活用してポイント還元を実施予定。

2020年9月から2021年3月まで最大2万円までのキャッシュレス決済の利用や入金について、25%に当たる最大5,000円分を付与。関連予算に2500億円を計上との報道がありました。

市民にマイナンバーを普及させる目的なんでしょうけど、一旦登録してポイントをゲットして使い終わったら、またマイナンバー解除しちゃいそうです。いや、上限が5,000円と思ったら面倒なのでワザワザ役所に出向かないかも知れません。ポイント付与条件に解除に対して何年間はNGとか前提条件が付くのでしょうか。

中国にもあるマイナンバーこと「身分証」について、日本と比較しながらご紹介したいと思います。

 

*マイナンバーのカードを所持して何か役に立つの?

いずれ健康保険などと連携させる予定らしいですが、2,500億の予算で先に健康保険と紐付く仕組みを作ったらいいのに…。いつ頃から連携するのか未定な点もありますし、正直カード発行メリットが感じられないと思う国民が多いのではないでしょうか。
カードなんて発行しなくても既に番号が振り分けられているから、本人が番号だけ把握したらいいじゃん。と言う意見も。既にカード社会の日本。これ以上カードが増えるのも良し悪しです。
この辺って社会主義で強制力が強い中国と違うなぁと思いながら日本の対応を見ています。

仕方がないんですよ。こんな時だけ民主主義な日本なので。

 

*身分証がないと何も出来ない中国事情

中国には「身份证(shēn fen zhèng)身分証」と呼ばれるマイナンバーがあります、現在は第2世代と呼ばれICチップ搭載されたカードが普及。正直な話、この身分証が無いと中国では何も出来ないのです。

基本的に18歳だったと思いますが、全ての中国人は発行し所持しています。
所持する理由の中で生活に身近な点で言うと「新幹線に乗れない」「飛行機の国内線に乗れない」「ホテルに宿泊できない」「銀行口座が作れない」「携帯番号が持てない」「自宅を購入できない」「ローンが組めない」「運転免許書やパスポートが作れない」「結婚ができない」「電子マネーが使えない」「職種が限定される」など支障が多いため。

と言うか制限が多すぎて何もできない!のです。

 

*カード発行が大切じゃなく、どう利用して利便性を上げるか

しかし、このくらい身分証と生活に関連性がないと、市民に必要性は感じられないんじゃないでしょうか?

正直、マイナンバーが無くても生活できますし、市役所の対応も「別に」的な感じがしますんで。
市民生活が便利になる、キャッシュバックします!よりも手作業中心の役所仕事が何割減って役所スタッフを何割カットできますんで、是非マイナンバー導入をお願いします。だったら参加する人も多いんじゃないでしょうか。

無駄が多い日本の役所は中国の役所を手本にすべき点も多いように思います。
今の中国は新幹線もチケット不要で身分証をリーダーにタッチすると乗れます

ただ中国は鉄道が民営化されていないので、できる芸当なのも事実ですが、生活に身分証が密着した品で生活が機能しないと思わせないと、わざわざ持ちたいと思わないと思います。

 

*中国と違い本人証明レベルの低いマイナンバー

また日本だと自分の身分を証明する際にパスポートや運転免許書はOK

しかしマイナンバーはNGという場合もあり、身分証としてワンランク低い状態というのも、発行する価値を下げているように感じます。同等のランクの有効性が無いと発行して保管する意味がやはり薄いです。
中国はICチップに個人情報と指紋情報など保存されていて、基本的に役所関連はリーダーに身分証を乗せてデータを読み込む所から始まります。日本みたいにアレコレ記入する処理が非常に少なくできています。
人手が「足りない」「足りない」とニュースにあがる日本ですが、発想をガラリ変えると人不足問題が解消するのかも知れませんね。

※「個人情報が多く紛失すると怖い」「個人情報を国に管理されたくない」とか言う論点の話は抜き。

  そんな話を始めるとブレるので。


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