何のために情報をインプットするのか?


**  何のために情報をインプットするのか?    

 人間の脳の処理能力は増えないことを前提にすると、アテンションと インフォメーションの総量は一定になるので、情報の総量が増えるほどそれぞれの情報に対する注意は減る、つまり考えることができなくなる 
   
何のために情報をインプットするのかを考えなくてはいけません。    
   
だから「仕事のためにとりあえず読んでおけ」というのは、実は役に立たないアドバイス !!      
   
戦略をつくるというとすぐに調査・分析に邁進する人がいますが、大切なことだったら普段の仕事・生活の中で

 あらかた分かっているはず。 わざわざ調べなくては分からないことは、往々にして大して必要がない情報です。    
   
自分に役立つ情報を手に入れるためには、自分が持っているフィルターを自分で磨くしかありません
   
それは自分自身で時間をかけて作るものだし、すでにあるとしたらそれは得難いものです。
   
それにかかる時間は3年ではおそらく短すぎて5年ぐらいいろいろと試行錯誤して、ようやくものになるものです。    
   
さて、競争の中で長期利益を獲得するためには、何が一番大事なのか

    ひと言で言えば、競合他社との「違い」を作ることです。    
   
メーカーの製品に喩えるならば、その製品にほかの企業の製品にはない「違い」があるからこそ、顧客に選ばれる。
   
うちの会社はどういう『違い』を作っていると思うか?」と。
   
もし、「より、いい」点ばかりを指摘する答えが多かった場合は要注意です。
   
    
何かを選ぶということは、何かを捨てるということトレードオフです。
    
   
小さな組織はリソースが限られている。

 しかし、だからこそ、明確な戦略をもちやすい。より何をしないかを判断しやすいということ。
   
何をしないか」を決めることが、企業にとって大事なdifferenceを生み出すのです。
    
   
「小人閑居して不善を成す」は真理で、時間ができると、その分意味のないことばかりする人が多くなる。

  (小生も、その類でしょうが、・・・)    
   
そうした愚かさを加速するのが、情報の流通量を飛躍的に増大させた情報革命の負の面です。     
   
だからといって「考える時間が無い時代に戻れ」というのは人間の本性に反しています。
         
   
ということで、情報が増えると、反射的に何かを言って、それでわかった気になることが多いです。

 

 


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