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ルネサス、7年ぶり赤字転落でたどる「茨の道」

財務悪化と幹部交代で競争力も失いつつある

高橋 玲央 : 東洋経済 記者
2019年05月18日

政府系ファンド、産業再生機構(INCJ)が33.4%を出資し、「日の丸半導体」の再生を目指すルネサスエレクトロニクスが7年ぶりの四半期赤字に転落した。

5月14日に発表した2019年12月期第1四半期(2019年1~3月)決算(国際会計基準)は、売上高が前年同期比19%減の1502億円、営業利益は12億円の赤字(前年同期は233億円の黒字)となった。四半期での赤字は東日本大震災後の経営危機にあった2012年以来となる。中国をはじめとした景気落ち込みの影響が大きく、世界の半導体市況が調整局面にあり、主力の車載事業を含めてすべての分野で売り上げを落とした。「世界で戦える半導体企業になる」(呉文精社長)ために巨額の買収を仕掛けてきたが、先行きへの不安は拡大しつつある。



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