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パナソニックが主要4領域で大幅減益、津賀改革は「激動の第二幕」へ

2019510日  

ダイヤモンド編集部 ,新井美江子 :記者 

 「わずか1年前には増収増益基調の計画を立てていたのに、利益がこれだけ下振れた。 

  それぞれ、何が問題だったのかを明らかにすることが重要だ」

 津賀一宏・パナソニック社長は59日、17時半から始まった20193月期のメディア向け決算説明会の直前に、社員に向かって切々とこう語り掛けたという。 パナソニックの同期の決算は惨憺たるものだった。 

    連結ベースの営業利益はかろうじて増益を確保したものの、それは年金制度の一部見直しや資産売却などの一時的な利益によるところが大きい。 セグメント別の営業利益を見ると、4つの主要領域全てで大幅減益に陥ってしまった。 

 敗因の一つは、太陽電池半導体といった不採算事業のテコ入れが遅れたことだ。 

    かねて課題に上がっていたにもかかわらず、どちらも、中国のGSソーラーとの協業や、ロームへの一部事業の売却が最近になってようやく決まったところである。 

 しかし何より大きいのは、「思ったより利益が出なかったことにある」と、あるパナソニック幹部はため息をつく。 

 稼ぐ力の衰え−−−— 自らが置かれた事業環境の楽観的な見立てと、将来への危機感の薄さがパナソニックを蝕んでいるというのだ。 



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