シニア向けビジネスは、「病院の待合室」で考えろ!
混雑する病院の待合室で長時間待たされるのは、退屈であり、非常に苦痛でもあります。
特に、内科・循環器科・整形外科などは高齢者が多く、“世間話”が大音量で聞こえてきます。
高齢者にとっては、病気で来ているにも関わらず、“楽しい会合”の場となっているのです。
そこで話されるのは、まずは病気の話。辛い病状や医師への不満、薬に関する困りごと、通院の苦労など。
そこから話は広がって、近所の人たちの話や不便をしている買い物の話、行ったお店の感想、老人会での旅行の話。次から次へと、思いつくままに話は進んでいきます。
高齢者の話には、特徴があります。物事や人に対する不満が多いのです。
平たく言うと、文句ばかりなのですが、聞き耳を立てていると、高齢者の生態が見えてきます。
どんなことに困っているのか。何に悩んでいるのか。
これが、実に興味深いのです。若い人には理解できない内容や頷いてしまうものもあります。
知らなかった世界が、見えてきます。これは、かなり有意義な時間であることを実感するでしょう。
高齢者の困りごと・悩みごとが手に取るようにわかるので、シニア向けビジネスを考える際には、大きなヒントとなります。
待合室に1時間もいれば、いくつものビジネスモデルが浮かぶのではないでしょうか。
これほどマーケットリサーチに適した場所は、他にはないでしょう。一度、潜り込んでみることをお奨めします。
ここから生まれたビジネスモデルは、きっと高齢者に喜ばれるはずです。社会貢献できるビジネスなのです。
これは余談ですが、笑い話のネタも拾えることもあります。患者同士の会話。
高齢男性A 「元気か?」
高齢男性B 「元気やったら、ここにはおらん!」
なるほど!
なお、潜入する時にはマスクを忘れずに。加えて、診察を受ける人の邪魔になってはいけません。
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