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邦銀が「次の金融危機」の引き金を引くのか

投資家の暴走で世界でゾンビ企業が急増

大槻 奈那 : マネックス証券 執行役員
2018年11月12日

10月25日に、初めて民間企業が発行する債券の利回りで「0%」が登場した。
発行体の日本政策金融公庫は政府保有ではあるものの、国債・政府保証債以外でゼロ利回りの債券発行はこれまでなかった。
にもかかわらず、発行額300億円に対し5倍もの需要が集まった。
異次元緩和開始以降、邦銀は国債を売って、日本銀行の当座預金を7倍にふくらませた(2018年9月末)。

395兆円もの当座預金はGDP(国内総生産)の72%にも相当する。さすがに限界に近く、これ以上当座預金を積むと、日銀に金利を支払わざるをえないことから、とにかくなんでもいいから投資するという“キャッシュ潰し”の投資が増えているのだ。


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