おがわの音♪ 第593版の配信


平成最悪の豪雨被害、気象予報士が恐れた「バックビルディング現象」

「平成30年7月豪雨」。

これだけの降雨をもたらした原因に「バックビルディング現象」の多発が挙げられていますが、一体どのようなメカニズムなのでしょうか。「ニュースステーション」のお天気キャスターとして活躍された河合薫さんは、気象予報士という専門家の視線でこの現象を解説。


 バックビルディング現象とは、積乱雲が風上(西側)で繰り返し発生して風下では雨が降り続ける現象を言う。

風上の積乱雲がビルが林立するように並んで見えることから名づけられた。 
 2013年夏、7月に山口・島根県で、また8月に秋田・岩手県で発生して大きな被害をもたらした豪雨はいずれも、積乱雲のバックビルディング現象によるものとみられる。 
 通常、湿った風が上昇気流に乗って積乱雲になり、積乱雲は雨を降らせると消える。

 しかし、バックビルディング現象では、風上側の同じ場所で積乱雲が次々と発生(“世代交代”)して風に流されながら1列に並ぶことから、風下では雨が降り続けて、局地的豪雨の原因となる。 
 バックビルディング現象は発生時・場所を予測するのは困難とされている。

www.mri-jma.go.jp/Topics/H26/Happyoukai2014/04.pdf



※ メール・BLOG の転送厳禁です!!  よろしくお願いします。