おがわの音♪ 第563版の配信


日本製紙が「生産能力2割削減」を決めた事情

     大掛かりな能力削減は2011年以来  

 20180531日 

デジタル化、ペーパーレス化の進展で紙の需要減少が止まらない。その中で、製紙会社は自らの身の丈を縮める、生産能力削減に踏み出す。 

製紙業界2位の日本製紙は528日、国内3工場の抄紙機(紙を生産する機械)8台と関連する設備を停止すると発表した。これとは別に、5月末には紙製造の下工程にあたる塗工紙2台を止める予定で、 合わせると削減能力は年76万トン、同社全体の2割弱に当たる。こうした大掛かりな能力削減は、リーマンショック後の2009年、東日本大震災後の2011年に次いで3度目となる。


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コメント: 1
  • #1

    近藤 (日曜日, 17 6月 2018 11:48)

    新聞用紙を持っていれば、安泰と言われていた製紙メーカー業界も新聞用紙を持っていることが
    リスクなる時代になったのですね。新聞用紙はバージンパルプで製造され、それが古紙になり、
    紙のベースになるというリサイクルシステムも壊れるのでは?
    2割の減産は、3.11の東北震災で、日本製紙石巻、三菱製紙八戸が津波災害で生産がストップ。
    これをカバーするために中国から輸入紙が入ってきた。輸入紙が総需要の2割で計算が合う。
    抄紙スピードと抄紙幅の争う装置産業の時代は、そろそろ終わりにすべき。
    自動車業界に材料を供給できなかったことの反省し、通産省の支援を受け、CNF(セルロースナノファイバー)の開発に注力している。これが、開発できれば、製紙業界の業態自体を変える可能性がある。資金力のある大手はCNFの応用開発、資金力のない会社が従来の紙の生産を
    担うということになるといいなあ。
    CNFが実用化されれば、多分、製紙業界はこの方向に向かい念願の自動車産業にも材料の供給できるようになることを期待したい。投資に失敗し、低空飛行を続けてはいるが、幅広い製品開発をしている三菱製紙は製紙業界のビジネスモデルになっても良い。
    製紙メーカーの就職することを恩師に報告にいったら、製紙は化学ではない、後悔するぞと
    言われたことが、ずっと何処かにあった。CNFが実用化されれば、恩師の呪いの言葉から解放
    されるような気がする。