ネットがざわついた「運賃無料タクシー」の解決すべき問題点
2011年、「最年少社長」として弱冠15歳で起業し注目を集めた吉田拓巳氏が、またも「無料タクシー」という画期的なベンチャーを立ち上げ話題となっています。今回、アメリカ在住の世界的エンジニア・中島聡さんが、このビジネスモデルについて「面白い」と評価しつつも、自分だったらどのような形で無料タクシービジネスを展開していくかという、まさにITエンジニアならではのアイデアを提案。
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☆ 「日本のカーナビ」はスマホに駆逐され滅びゆくしかないのか
日本では、世界に先駆けてカーナビが進化し、普及したため、世界的に起こっている(カーナビを飛び越して)スマートフォンがカーナビの役割を果たす、という潮流に乗り遅れている、という記事です。 今の局面を捉える意味では正しい指摘なのですが、私は、カーナビの問題は一過性のものでしかなく、その先には、もっと大きな問題が自動車メーカーを待ち受けていると思います。
それは、すでにUberやLyftで始まっていますが、自動車が「持つもの」「運転するもの」から、単に「人やものを運ぶもの」に変わり、一般の消費者にとっては、カーナビそのものが不要になる時代の到来です。 ユーザーは、(すでにUberアプリでしているように)専用アプリで行き先を指定するだけです。
すると、人が運転する車、もしくは自動運転車が近くまで迎えに来てくれて、指定した行き先まで連れて行ってくれるのです。
これこそが、MAAS(Mobility As A Service)の形であり、このサービスビジネスを運営し、消費者と直接やり取りをする会社が、利益の大半を持っていくようになる、それがこれからの自動車業界の形です。
なので、この記事で書かれているような、「車載機カーナビvs.スマホカーナビ」の戦いは、そんな時代が到来するまでの一過性の戦いでしかなく、今、自動車メーカーが力を入れるべきなのは、AIを駆使した自動運転技術と配車技術なのです。
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