自分の無知を自覚していない人が残念なワケ
本当は知らないくせに知ったかぶりする危険
インターネット上に流布する「フェイクニュース」が問題になっている。
出どころが怪しい真偽不明の情報を、人はなぜ信じてしまうのか?
深く考えずにわかった気になるのを逃れるすべはあるのか?
『知ってるつもり――無知の科学』の著者で、認知科学者として長年研究を重ねてきたスティーブン・スローマンとフィリップ・ファーンバックの2人が、私たち人間が 陥りがちな「自らの理解度を過大評価してしまう」という罠について解説する。
これには何が欠けている?(出所)『知ってるつもり――無知の科学』(早川書房)
リバプール大学の心理学者、レベッカ・ローソンは同大学の心理学を専攻する学部生に、不完成な自転車の略図を見せた。
その自転車にはチェーンやペダルもなく、フレームの部品もいくつか欠けていた。
ローソンは学生に欠けている部品を描き込むよう求めた。 フレームのうち、欠けている部品は何か。
チェーンやペダルはどこにあるべきなのか。この問いに答えるのは意外と難しい。
ローソンの研究では、被験者のほぼ半分が、図を正しく描きあげることができなかった。
欠けている部品を描き込むのではなく、正確な図1つと不正確な図3つを見せられ、正しいものを選ぶように言われたケースでも、正答率はさほど上がらなかった。
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