日本の自画像 失われた自信


2018年4月27日

「平成とは」@ 朝日新聞 

 昭和から平成にかけて日本の自己イメージを形作ったのは、「外からの視線」だったのではないか。 

東の国、日本の経済成長を見習え。ルックイースト政策を唱えたマレーシア元首相のマハティールは92歳になった今も、日本を語る言葉が熱を帯びる。 

「日本人は恥ずかしいことをしたらハラキリをするでしょう。だから自動車づくりも竹細工のように正確で完璧だし、勤勉で地位を乱用することもない」
 1981年の首相就任時から日本の労働倫理や企業への忠誠心をたたえた。このルックイーストは、同じ頃に出版された米国人学者による「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とともに、むしろ日本で評判となる。海外からの称賛と羨望(せんぼう)のまなざしは「大国」に手が届きそうな日本の自尊心をくすぐった。平成が始まる前、1人当たり国内総生産(GDP)で米国を抜き、その自負は現実となった。だが、その後の30年でマハティールが称賛した日本モデルは神通力を失う。経済の停滞に加え、最近では神戸製鋼所や東芝など日本を代表する企業の不正が相次いで発覚している。

                                                         (以下の記事につづく)

 「ルックイースト」で知られるマレーシアでも、中国企業におされて日本の影響力に陰りが。「クールジャパン」の品々を売るイセタン・ザ・ジャパンストアも苦戦が報じられている=クアラルンプール、シャムシャリン撮影 

 



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コメント: 2
  • #1

    菊谷敏 (日曜日, 29 4月 2018 21:55)

    小川さん ブログおがわの音♪の開設 おめでとう御座います。第493版では人口急減に言及されています。また今回のでは大変な状態を迎えて来ている日本人自体の認識の甘さのへの警鐘になっているようにも感じます。私も中小機構にお世話になって数年後の頃に企業の経営者さんのお話をしなさいとの事で、人口ピラミッドをイントロで挙げてお話の契機とさせて頂いたことがあります。基礎データを調べていて本当に恐ろしくなってしまいました。この日本は孫の世代にはどうなるのか? 考えただけでもゾッとしています。安倍さんが国民総活躍を謳い出したのも実効性は判りませんが、背景としては何となく理解できますよね。でも誰しもがどう対応して言ったら良いのか、自分には何が出来るのかが判らない。でも時間はどんどん過ぎていく中、結局自分を含めジジババ世代はサンデー毎日の世界に逃避して行ってる。。。。。何か妙案はありませんでしょうか?このままでは中華思想の下、長い歴史を経て押し寄せる大きなうねりに飲み込まれてしまいますよね。それはそんな先のことではないですよねぇ。。。う〜ん。。。。

  • #2

    OTM研究所 OGAWA (日曜日, 29 4月 2018 23:11)

    早速のコメント、有難うございます♪ D. アトキンソン氏の説かれる「新・生産性立国論」に今後の指針のヒントがあるように思います。結局のところ、政治が悪いと言下に切り捨てることなく、「サンデー毎日」の高齢者層の知恵が少しでも世の中に貢献できる「場」の創生という仕組みがなければ、どうしようもない!! と思います。しかし、時間があまりにもない!! そんな中、救世主(?)が現れるのを待つのも辛い処ですネッ♪ 今後 世界的にAIに対する依存度が増えてくるような気配ですが、・・・。過去に配信した「おがわの音♪」の目次総覧を至急作成し、それを俯瞰して皆様に配信することで、何らかの「ヒント」に繋がればと考えています。世間に評論家が多い中、「有言実行」でトレンドを創造できるヒトの輪~つながりが広がればたいへん嬉しいですっ♪ 今後とも、引き続きよろしくお願いします。