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安倍政権に見る「永田町の闇」と「官僚の悲哀」

   安倍政権に見る「永田町の闇」と「官僚の悲哀」 公文書がらみが出るわ出るわで「5 大疑惑」に

泉 宏 : 政治ジャーナリスト

2018 年 04 月 17 日

「もり・かけ」に「イラク日報」など、出るわ出るわの公文書疑惑で政権危機が取 りざたされる中、安倍晋三首相の盾として厳しい追及の矢面に立たされている のが官僚たちだ。

いずれも財務省、経済産業省といった霞が関の主要官庁の 最高幹部というスーパーエリートで、政権を守るため、歴史上有名な「弁慶の 立ち往生」のように、自ら"槍ぶすま"になる覚悟で、野党やメディアの前に立ち ふさがっているようにもみえる。

ただ、官僚として上り詰めた階段の頂点で突然 足を踏みはずし、地位と収入が保証された「天下り先」も棒に振りかねないだけ に、その表情には悲哀と絶望もにじむ。今回の一連の公文書疑惑には、与野党対立だけでなく、自民党総裁選などい わゆる永田町の権力闘争が絡んでいることも否定できない。

「政と官の歪んだ関係」を象徴するような、1 強政権に対する官僚側の「忖度」 の果てに、担当官僚が国会喚問という"お白洲"に引きずり出されるという政治 ショーには、時代を超えて続く永田町政治の闇の深さも浮き彫りとなる。


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