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スーパーエンジニアが語る自動運転、AI、DXそして日本の未来

2025.01.10 

by 中島聡 

今年7月の東京都知事選の選挙期間中、伝説のプログラマーでメルマガ「週刊 Life is beautiful」の著者・中島聡さんとYouTube対談が実現した、都知事選の立候補者でAIエンジニアの安野貴博さん。そんな安野さんは当時、無所属の新人にも関わらず都知事選で5番目の得票数を得たことがネットで大きな話題になりました。その後も中島さんが安野さんの発言に関心を寄せ、今回改めて初対面による特別対談を実現することができました。 エンジニア同士で熱く語り合った末に見えてきた日本や世界の「現在と未来」とは?



小説が証明した安野貴博の未来予測の正確度

中島:運転手がいてハンドルを握ってて、1時間に一回ちょっと危ないと言うならいいけど、運転手がいなかったら1時間に一回事故が起きる。これはまずい。そういえば、読みましたよ『サーキット・スイッチャー』。

安野:ありがとうございます。自動運転のSF小説を書いているんです、まさに今の話みたいな感じで。

中島:小説家としても一流じゃないですか。一気に読ませていただきました。

   でも1個だけ突っ込みたかったのが、自動車がセンサーで受け取ったデータを全部渡せば、左にハンドルを切るのが一意に決まるって書いてあるんです。要は人間が書いたアルゴリズムであれば一意に決まるんですけど、最近ニューラルネットだから一意に決まらないんじゃないかって。

安野:同じインプットでも確率的に挙動が変わるタイプの計算方法もあるよねってことですよね。

中島:そうですよね。だから、自動運転とかどうなんだろうなっていうのは、すごく読んでて気になって「聞かなきゃ」って思ってたんだけど(笑)。

安野:まあ私の認識だと、それは固定もさせられるし、毎回確率的な挙動を示させることもできるかなと思ってて。

   昔AI関連のスタートアップやってた時は、固定させないとむしろデバッグとかがやりにくいから、なるべく固定させる方向でやっていたんですけど、その固定させることにも確率的な挙動が混じる部分がいくつかあったりしてて。例えばGPUのこのライブラリでこの計算すると、毎回確率的にそうなるとか、そういう部分が若干混じるので、そこを一個一個シード値を固定させていくようなことをやっていましたね。

中島:じゃぁもし安野さんが自動運転を作るとしたら固定させる?

安野:その方がデバッグしやすいのかなと。

中島:事故の原因を究明したりとか……。

安野:なので、たぶん実務でも固定したシミュレーターが作れる……っていう予想はしてました。

中島:あれは一応ニューラルネットを使ってるかもしれないけど、固定してるという前提なんですね。

安野:そうですね……まさかそんなところまで突っ込んでいただけるとは。嬉しいというか、そこまで読んでいるのは中島さんくらいな気がします(笑)

中島:でも、そこって謎を解くところで重要なところじゃないですか。

安野:そうですね。そこは非常に大事なポイントですよね。

中島:いやぁ、でもすごい。あれっていつ書いたんですか?

安野:あれは。2020年ですね。4年くらい前に書きました。なので、ようやく時代が追いついてきてるなと思いました。

中島:そうですよね、2020年ぐらいに読んだ人とかは……ファインチューニング話が出てくるじゃないですか。あれはわからなかった人が多いでしょうね。

ニューラルネットを作った後にファインチューニングできるっていうことすら、ほとんどの人が知らなかったでしょう。僕はいつぐらいに知ったんだろう。ChatGPTよりも少し前に、GPT-3APIを知っていたからギリギリわかるくらいかな。でもその頃もAIが出したレベルをお客さんがファインチューニングして使うみたいなことはされてなかったですよね。

安野:当時はAPIなかったと思いますね、GPTに関しては。

中島:それが出てきたのは2年前ぐらいですか?

安野:そうですね。時間軸のところまで見ていただいて(笑)。

   最近読んだ人に「すごい最近の流行を捉えているね」って言っていただけたんですけど、実は4年前に書いたんだよなぁと思ってて(笑)

中島:でも、あれはぜひ読むべきですよ。特にファインチューニングのあたりがミソなところがいいですよね。

安野:エンジニアの人が読んだ時に「これ嘘じゃねえな」って許せるSF小説を書きたかったんですよね。

中島:そうですよね。僕、あの手のは結構我慢できないんですよ。

安野:PCをカタカタとやったら世界中の人工衛星がハックされたりするとか、ちょっと厳しいんじゃないかなみたいな。

   この時間軸でそういう攻撃をするならが結構思うところがあったりするんですけど。

中島:Googleの人しかできないハックとかね。

安野:そうですね、あそこが一番リアリティーレベルは低いと思ったんです。さすがにサービス変えたら相当影響範囲が広いんで。

「それはちょっとな」とは思いましたけど「ギリギリ許せるかな」というので突っ込みましたね。でも嬉しい、そういうふうに読んでいただいてて。

中島:今のレベルを理解している人が読むとすごい面白いですよね。多分4年前に僕が読んでも、イマイチわからなかった部分はあると思うな。だからすごいですよ。

安野:めちゃめちゃ嬉しいです。最近もまた2冊目を出しまして。

中島:あ、まだそれは読んでいない。

安野:松岡まどか、起業します AIスタートアップ戦記』というタイトルで、今から23年後くらいから始まるAIエージェントの話を書いたんです。

前回は自動運転の話ですけど、次はAIエージェントを使いこなしながら起業する話を書きました。こちらもエンジニアの人とかスタートアップ業界の人とか、AI使って仕事してみたい人とか、そういう方におススメなので、ぜひ読んでください。ちょっと宣伝しちゃった(笑)。

中島:でもSFって、結構役に立ってますよね。イーロン・マスクも、思いっきりSF小説に影響されているじゃないですか。

安野:もう完全にそうですよね。自分を形作ったのはSFだって言ってますから。

中島:アイザック・アシモフとかアーサー・C・クラークとか、あの辺の人たちが偉大だったんだなと。

安野:偉大ですよ。あの時代にここまで先のビジョンを描いてて。だから現代のSF作家は、そういう意味ではすごい苦労してますね。

アーサー・C・クラークとかの時代から、全く違ったビジョンを見せられているかというと。今の技術が上がってきたことによって、解像度が上がった部分をしっかり描写するSF小説が多いとは感じてますよね。

中島:専門家から見たら「嘘じゃん」みたいなことを書いちゃう可能性もかなり高いし、3年経ったら陳腐化してるとか、結構難しいですよね。自動運転の方も今は面白いけど、ひょっとしたら10年経ったら。

安野:全然違うアーキテクチャで「何を言ってんだ、こいつは」となる可能性があるので、陳腐化の早さとは戦っていますね。特にAIのことを書いても、SFじゃなくなったのは大きくて。

中島:そうですね。

安野:みんな普通に使っているんで、そういう意味では難しくなっています。

あともう一つの問題が、AIが作中に登場した時に、そのAIがどういう形の知性なのかということです。

人工知能的なものを思い浮かべる人もいれば、ひと昔前のチャットボットや今のChatGPTを思い浮かべる人もいるだろうし、全てができる生態を想像する人もいるわけで。AIって一言で言った後に、その知性がどれくらいのレベルなのか。しかもそれってIQとかで測れる1次元的な数値でもない。

今もチャットボット・アリーナとかで色々なベンチマークをテストとかしながら「数学の部分はこれくらいだね」とか「科学技術の部分はこれくらい」「法律はこれくらいだね」とか、色々やっているじゃないですか。なんかあの形の歪さが人間の形の歪さとは違うので、だから「これができて、これができないんだよ」というのを説明するのがめちゃめちゃ難しいというSF作家的悩みがありますね。

AIが変える人間のコミュニケーション

中島:そういえばうちの嫁さんも、僕が仕事の話をしても全然面白がってくれないので、今まで話をしていなかったんですよ。

   でも最近、特にChatGPTにボイスモードが付いてからは、彼女にもその面白さというか価値が理解できるようになったようで。

安野:へぇ、結構使われてるんですか?

中島:彼女も使っているし、この前も瀬戸内海の直島っていうところに旅行したんですよ。

   それでいい景色のところのベンチに座って、彼女が「二人で語り合おう」とか言うわけですよ。

安野:いいじゃないですか。

中島:でも、僕は「語り合おう」とか言われても困るので。

安野:困るんですか(笑)

中島:だからChatGPTを開けて、それを挟んで3人で会話をする(笑)。

   5年前だったら、そんなことをしたらもう離婚騒ぎだったんだけど、今は結構喜んでくれるようになって。

安野:いやぁ、それはいい話ですね。ちなみに、それはどういうプロンプトで?

中島:例えば直島ってその“カボチャ”があるんだけど。

安野:あぁ、草間彌生さんの。

中島:そうそう。それを写真に撮って「誰が作ったか知ってる?」って聞くと、ちゃんと知ってるんです。

   すごいと思いません? たかだか何テラバイトのデータの塊ですよ。

安野:そこにあらゆる情報が埋め込まれていると。

中島:そうそう。直島の海岸にカボチャのアレがあったら、それが彼女の作品だって知ってるわけですよ。それってすごいと思いません?

安野:いや、すごいですよね。

中島:それで、もっと地味なことも聞いたんです。あの辺の香川県のローカルなものを見せたら、それもちゃんとわかった。

安野:草間彌生さんは世界的なアーティストなんでまだわかりますが、ローカルなものも知ってるってのはすごいですね。

中島:確か地元の饅頭屋か何かのこともちゃんと知っていて「なんでこんなことも知っているんだ」って、それが何か不思議な感じがして。

まぁGPT-4ぐらいだと、どっかのサーバーにあるかもしれないけど、例えばLlama3.1とかだとローカルマシンで動くから、そこに膨大な知識が入っているって、エンジニア目線からしても不思議でしようがないですよね。

安野:情報の圧縮がすごいですよね。

ひと昔前のテーブルディフュージョンとか、画像生成のやつですけど、ホント数GBしかないのに何やっても画像生成されるから、この数字が多いとどうなってんねん。すごいなというのがありますよね。でも、今の奥様と中島さんとの間にAIが入るっていうのは、僕はすごいいい話だなと思って。

というかこれはAIの本質的な話だなと思ったんですよ。最近思ったのは、AIが何を変えるかといういうと、人間と人間のコミュニケーションをもうちょっとスムーズにしてくれたり、間に入ってそのコミュニケーションの品質を上げてくれるところに、今後めちゃめちゃ使われていくんじゃないかなと思ってて。

一対一の会話をスムーズにするのもできると思うし、例えばIT企業とかだと、スラックとかチームズの中で、チャットが動いているじゃないですか、会社の中で。それで時々、エンジニア同士が言葉足らずで喧嘩したりもするじゃないですか。

それってもうちょっと言い方を変えれば何の衝突もなかったでしょ、というのがたくさんあるわけです。

そういうところにAIが間に入って補ってくれるのも、できるかもしれない。そうするとコミュニケーションのトポロジーが変わる、もうちょっといろいろな形のコミュニケーションができるようになると思うんですよ。

もうちょっと具体例を出すと、例えば私は都知事選の時に“AIあんの”を作って、マニフェストを学習させて、アバターのAIを用意して、そのアバターAIYouTube Live上でずっと話ができるよっていうのをやっていました。

でもこのアバターAIを介して、私はこのアバターと喋ってるつもりなんだけど、そこのアバターは複数の人と喋っていて、複数の人と喋った結果を、私に渡してくれてるみたいなこともできるようになるわけじゃないですか。

そう考えるとこれは個人個人のコミュニケーションも変えるし、会社のコミュニケーションも変えるし、もしかしたらめちゃめちゃスケールして10万人とか100万人とかのコミュニティのコミュニケーションの流れ方も、変えていくんじゃないかなと思ってて。

だからそこら辺、僕はまさに「民主主義ともすごい関係あるぞ」と思ってて、面白いなと思ってるんですよね。

中島:確かにね。選挙中に言ってたじゃないですか、みんなの声を要は今までとは違う次元で集めることができるって。

安野:ええ、ブロードリスニングっていうのをずっと。

中島:それが単にデータが集まっていると膨大でどうしようもないけど、何かAIが適当に圧縮してくれたりしてくれる。

安野:そうなんですよ。

まさに最初の選挙でSNSとかが使われていて、いい面も悪い面もあるよねと。

まぁ、情報が流れるようになったことはいいんだけれども、分断が広がってたりとか、フィルターバブルの中に入ってしまっているのとかは、課題があると私は思ってるんですけど。そのフィルターバブルや分断の乗り越え方は、全体の議論がこうなってるよとうまく可視化ようにすることじゃないかと思うんですよね。例えばXだったら、X上の選挙関連データ、誰かがその政治について喋ってるデータをめっちゃ集めてきて、クラスターで見せる。そうすると「自分の知らなかったクラスターがあるんだな」とか「自分のタイムラインには出てないけど、この意見は賛成できるな」とか、そういうのに気づくことができるんで。私はこういうものを用意していく、見せられるようにするのは非常に重要な話じゃないかと思ってます。 

安野貴博が見据える東京DX

中島:そういえば今度、東京都で何かするんですよね。

安野:はい、東京都にGovTech東京」っていう外郭団体があるんですけど、そのアドバイザーをやらせていただくことになりまして。

   アドバイザーっていう形ではありますけど、知見をなるべく提供しながら、力になれればいいなと思ってますね。

GovTech東京とは…

東京電子自治体共同運営サービス 東京都内の地方公共団体が相互に協力・連携して住民サービスの向上と行政の高度化・効率化を図ることを目的として2004年(平成16年)2月に協議会が設置され、参加自治体に共同で提供される電子調達サービス及び電子申請サービス。

中島:今の話とも関係するけど、イーロン・マスクは「官僚が膨らみすぎているから削る」って言ってるじゃないですか。

   官僚が膨らんでいることに関しては、日本も同じじゃないですか。

安野:はい、同じだと思いますよ。

中島:その解決にAIって使えるのかな?

実際にどうやって持っていくかというのは、すごい大変な話だけど、実は官僚がやっていることは、そんなに難しい話じゃないわけじゃないですか。

例えば、方向性を決めるとかいうのは政治家がやるんですけど、官僚というのはその方向性に従って、国民の意見を吸い上げて、データを集めて、できればデータドリブンで物事を運びたいと。それって、まさにAIが得意な話なので。それにAIって私利私欲がないから、天下り先とか作らないじゃないですか。

安野:確かにそうですね(笑)

中島:だから実は、AIって根本的にはすごいことを起こせるポテンシャルを持ってるんだろうけど、国の方向性を決めているのは実は官僚だから、無理かとも思うけどね。

安野:そこは私も、中のことをめちゃめちゃわかっているわけじゃないんですけど、少なくとも普通の一般企業のデジタルトランスフォーメーションと同じことはできると思うんです。

つまり会社の取締役会で方針が決まり、それを実際にエグゼキュートしていくっていうのが、会社のあるべき姿だとしたら、それと同じような構造をしてるわけで。なので、その普通の企業のやってるデジタルトランスフォーメーションのレベルには、追いついていかないとと思ってて、それによって効率化できる部分はかなりあると思いますね。例えば選挙の時も、選挙管理委員会からいろんなデータを渡されるんですけど、全部紙なんです。紙袋の中に紙がパンパンに詰まっていて、それがポスターを貼る掲示板の住所が印刷された紙なんですけど、それをドサッと渡される。

中島:へぇーデータではくれないの?

安野:「データでください」って言ったんですけど「無理」だって。それは認められてないんだっていう、悲しい話があったんですけど。

ちなみに全部の都道府県がそうなんじゃなくて……宇都宮市の選挙管理委員会だけは、緯度経度情報をcsvで出しているらしいんですよ。ですので、これは各地の選挙管理委員会の運用に任されている。で、この紙なんですけど、実際に掲示板に貼ろうとしたら、掲示板が違うところに建てられていた。そういう“更新情報”とかも紙で配られてて。「ちょっと待ってくれよ」というのはあるんですけど。

中島:(笑)。それは直さなきゃいけないですね。

安野:これってデータにするだけで、お互いめっちゃ楽になると思うんですよね。だって、向こうも打ち込んでいるわけだし、こっちもそれ見て打ち込んでたんで。

中島:でも大体、なんでポスターを貼らなきゃいけないんですか? 

こっちからデジタルデータを渡して、向こうで印刷してくれればいいと思うけど。印刷代はシェアすればいいし。

安野:いや、本当にそうなんですよ。

公選法のやり方だと、その掲示板を建てた後に、立候補者が確定するポイントがあるんで、時間的にこっちの方が後っていうのがあって、無理なんだっていうことらしいんですけど。でも、それってちょっとルールというか、やり方を変えれば別にいいじゃんっていうのはすごく思いますけどね。

中島:しかし、今後はその東京都のアドバイザーが主体になる仕事となるんですか?

安野:アドバイザーなのでフルタイムジョブではないんですけど、これに類するようなことを、今のテクノロジーを使えば、実は行政の仕事とかコミュニケーションって、こういうふうにアップデートできるんじゃないかっていうのを、いろいろな形で実装していくというのをやっていきたいなと思ってます。

 

どうなる今後の二人の活動

中島:で、そのアドバイザーがあるとして、それ以外にもまた選挙に出る、それからもう1つ小説を書く。それから実際にテクノロジーの企業を立ち上げるとか、

いろいろ選択肢があるじゃないですか。それはどう考えてるんですか?

安野:直近でいうとやっぱり“公共×テクノロジー”とか“テクノロジー×政治”っていうところですね。

重要だけれども誰もやっていないと思っていて、この領域で何かできることを探していきたいと思ってますので、まずそこら辺を中心に探索していきます。

もちろん、選挙に自分が出馬するっていう選択肢もあると思うんですけど、ただ難しいのは、まず第1段階は当選できるのかという話。

2段階は当選した後に実際にそういった改革なり実装ができるということ。

この2つが揃ってるポイントを探さなくちゃいけなくて、これは難しいことだと思ってます。そもそも当選するのも、それなりにハードルが高い話ですし、それ以上に当選した後に「じゃあ、こういう仕組みがいいと思うから実装していこう」って言ったとして難しい。

もちろん東京都知事ならできると思いますよ。東京都なら毎年1300億円ずつくらい税収が増え続けてきていて、財政状況が非常に健全なので、ソフトウェアを作って、そのソフトウェアをオープンソースみたいな形で、全国の自治体に横展開するのは、東京都知事であればできる戦略なんです。

ただ、それは私は失敗したので(笑)。

中島:都知事選って次はいつ頃なんですか?

安野:4年後? 小池さんが辞任とかすると早まったりするかもしれないですけど、基本的には4年後だと思います。

中島:でも選挙に受かるためには、ある程度準備しておかなきゃいけないですよね。

安野:そうですから、こういうところに呼んでいただくと、……中島さんのお力にあやからせていただいて(笑)。

中島:いやいや、こちらも楽しいですよ。「応援したい」とかいうと綺麗事だけど、安野さんは何か面白いなと思いまして。あの都知事選の出方が。

安野:ありがとうございます。中島さんは今後は、どういうことに時間を注いでいく予定ですか。

中島:私は政治はしないので、メルマガを続けていきます。もともとはテクノロジーの人とか向けのメルマガだったんだけど、最近はだいぶ普通の人が増えてきました。

やはり普通の人もAIのこととか、テクノロジーが今後どうなるかを知っておくべき時代じゃないですか。だからそういう人向けに発信を続けていきます。

僕はどちらにしろAI関係の記事を読むので、皆のアンテナになってあげようと考えています。

それをわかりやすく咀嚼して、わかるようにしてあげる、分かったような気にしてあげる。そういう仕事を続けたいかな。

安野:そういえばハッカソンをやるんですよね。

中島:メルマガの読者が増えたこともあり、お礼も兼ねハッカソンをやろうかと。

1回目はアイデアソンにして、エンジニアじゃない人でも、AIを使った商品とかサービスのアイデアを、アマゾン方式でプレスリリースを書いてくださいと。

どう作るかとか気にしないで、とにかくプレスリリースで「こんなすごいのができた」っていうのを、とにかく書いてくださいと。

それをうまく書いた人に、入賞者としてMac miniをプレゼントします。

    ハッカソン(Hackathon)とは、企業や自治体などが特定のテーマに対して、短期間で開発やサービスの考案を行うイベントです。参加者はチームを組み、アイデアの斬新さや技術の優秀さを競います。「ハック(hack)」と「マラソン(marathon)」を組み合わせた造語で、短期間で集中的に開発を行う様子がマラソンに例えられています。ハッカソンの目的は、多様な視点やアイデアを融合させることで、新しい価値を創造することです。

       ハッカソンのメリットとしては、次のようなものがあります。

   新しい技術や知識を模索できる

   IT技術者の教育や新たなコミュニティーの形成などにも効果が期待できる

   学生のスキルアップや企業研修として用いられる

   自社の商品やサービスに沿ったテーマを設定することで、その商品やサービスを深く認識してもらうことができる

安野:素晴らしい。

中島:で、その後にハッカソンをするんですけど、そんな感じでちょっと応援しつつ宣伝しつつ。

安野:めっちゃ楽しそうですね。リアルイベントなんですか? オンラインイベントですか?

中島:オンラインですけど、ハッカソンの方はひょっとするとリアルイベントになるかもしれないですね。詳しくは、このURLを参照してください。

安野:楽しそうですね。本当に今日はありがとうございました。米大統領選の話から私の小説まで読んでいただいてて、本当に嬉しいなと思ってます。

中島:この前の時は突然で、どこまで話せるのかという感じでしたけど、その後、小説を読んで良くって「安野さんはこういう人なんだ」というのがわかったので。今後もぜひ応援しますんで、もし何かお手伝いできることがあったら呼んでください。 

安野:引き続きよろしくお願いいたします。(了)




 

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