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「海外の学校の評価軸」と「日本の評価軸」の違い

現代社会に通用するのはどっち?

2024.09.03

今回は、証券アナリストとして10年間従事した後、現在 スタートアップ企業の財務・経営支援をするほか、事業分析力と会計知識を生かし「誰でも今すぐできる」をテーマにマネー、ライフ、キャリアについて執筆、講演活動を行っている方のお話から・・・。イギリスの学校に通う娘たちと学校の成績の話をしていて、この考え方は現代社会に沿っていていいなと思ったことがあったというお話しです。



立体的に進路を考えると人生は変わる?

みなさんは、成績表の5段階評価や偏差値を思い浮かべるとき、 に思い浮かべますか?それとも  に思い浮かべますか?

「偏差値50以上」「テスト30点以下」など、以上や以下で成績を表すことが多い日本では、上下で数字を並べているのを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

また、横でイメージしているとしても、一直線なイメージで、やはり以上と以下で考えやすいように思い浮かべる人が多そう。私も、結構そういうタイプでした。

かたや、娘のイギリスの学校の成績表の評価軸はというと、

·        Exceptional Performance(素晴らしいパフォーマンス)

·        Working Beyond Expected Level(期待値を超えるレベル)

·        WA Working At Expected Level(期待通りのレベル)

·        WT Working Towards Expected Level(期待値に向けて努力中のレベル)

などですが、Beyond(〜を超えて)At(地点)Toward(〜に向けて)など、期待値に対しての現在地という表現がされます。たとえば期待値が2だとして、どの道を通っても2を達成することが大事だし、なんなら44より先を目指してほしいという感じ。

また、上下の優劣はないから、1234より高い位置にあるのも特に意味はなく、むしろ2より遠くを目指せればいいというイメージ。遠くの目指し方もそれぞれになるので、より立体的なイメージです。

 

「立体的な評価軸」と「直線的な評価軸」の目指すものは全然違う

「いい成績を目指す」となったときに、直線で考えるのと立体的に考えるのとでは全然違う目指し方になるなと思います。

直線で考えると、より難しいものを目指すイメージですが、立体的であれば期待値は到達できることが前提で、それを超えることが求められています。

たとえば、直線で考えると東大入学が5段階評価の5であれば、それの意味するところは東大入学がゴール。

ですが、立体的に考えると、東大入学はあくまで期待値になりますので、東大入学が「期待値通りのパフォーマンス」となり、その先に「期待値を超えたパフォーマンス」、さらには「素晴らしいパフォーマンス」と評価軸は続きます。

つまり、入学がゴールではなくて、その先を目指させる設定になっていますし、その先は自らが自由に考えて設定して目指すものなのです。

また、直線で考えると、路線変更が難しく、路線変更を強いられる場合「挫折」という言葉とセットになるイメージですが、立体的に考える場合、そもそも路線がないので路線変更が存在しません

もちろん、直線的な評価軸のいいところもあります。

でも、なぜ私がこの立体的に評価する考えが現代社会に沿っていると感じたかというと、それは現代社会では過去の上下の価値観が通用しないから。  


日本の教育と海外の教育の違い

 ※) AI による概要から

日本と海外の学校の評価軸には、次のような違いがあります。 

教育課程の標準化と自由度

日本の学校では国の定めた教育課程に沿って授業が標準化され、進度や全体への統一が重視されます。

一方、アメリカの学校では地域や学校によってカリキュラムが異なり、学生は自分の習熟度にあったレベルの授業を取ることができます。

英語教育

日本の英語教育は文法や読解に重点が置かれ、大学入試対策としての側面が強いです。

一方、海外ではコミュニケーション能力の向上を重視し、実践的な英語運用能力を育む傾向にあります。

教育の重視点

日本の教育は全体の調和と協力を重視しています。

日本の教育では、基礎教育と学ぶべき内容に重点が置かれており、生徒がより多くの義務的な科目を学ぶことが一般的です。

日本では「3」の学びが扱われにくい傾向があります。

それは、3の学びについて学校で扱おうとすると「どうやって評価するのか?」という点で、批判や戸惑いの声が上がるからです。

一方、アメリカの教育では、生徒の自主性やクリエイティビティを重視し、個々の才能や興味に基づく教育が推奨されています。 

ヨーロッパでは生徒の個性や興味に合わせた教育が重視され、生徒が自らのキャリアパスを早い段階で選択することが一般的です。

学びの分野

日本の教育と海外の教育では、どの分野の学びを重視するかという点に違いがあります。 

ヨーロッパと日本との学校制度を比較すると、ヨーロッパは「学校は学問を学ぶ場所」という意味合いが強いため、日本のように児童・生徒が校内の掃除や給食当番を行うことはありません 

対して日本は「学校は生活を通じて学ぶ場所」という意識が強いです。

これは中世以降の日本において学びを行う場所が主に 寺院 だったことが関係しています。  



 

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