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アメリカは不幸の極み

ベラルーシ大統領がハリス&トランプ両候補者を「大バカ者」と呼んだワケ

2024.11.05 

by 浜田和幸

115日に行われるアメリカ大統領選挙ですが、ベラルーシの大統領がここにきてハリス候補、トランプ候補の両候補を「大バカ者」となじる場面がありました。

国際政治経済学者の浜田和幸さんが、今回のアメリカ大統領選挙のハチャメチャぶりと今後の危機について語っています。



ベラルーシの大統領から“バカ者”呼ばわりされたハリスとトランプ両候補

ぶっちゃけ、アメリカの大統領選挙は前代未聞のハチャメチャぶりを呈しています。

ハリス候補もトランプ候補もお互いに罵声を浴びせ合っているだけです。大半のアメリカの有権者は呆れかえっているに違いありません。両陣営ともまともな政策論争にはまったく関心がないようです。

そんな非建設的な選挙を莫大な資金を投じて1年近くも続けている余裕がアメリカには残されているのでしょうか。

まともな考えの持ち主であれば、「もういい加減にしろ」とアメリカに見切りを付けても不思議ではありません。

例えば、「天才投資家」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏などは、このところ相次いでアメリカの大手銀行や金融機関の株を手放し始めています。

それどころか、国内の分断、分裂が加速する一方のアメリカ社会では、115日の選挙でどちらが勝っても、負けたとされる側は納得せず、力づくでホワイトハウスを乗っ取る動きを見せている有様です。そのため、国防総省は「内戦に備える必要がある」と異例の警告を既に発っしています。

アメリカでは多くの国民が自衛策として拳銃やライフルを所有しているため、警察や軍隊が治安維持のために出動した場合にも、大惨事に発展する可能性は否定できません。

世界最大の金融機関JPモルガンのダイモンCEO曰く「間もなく世界最悪の政治混乱がアメリカから起きる」。

最近の世論調査によれば、アメリカ国民の41%が「大統領選挙後、内戦が勃発する恐れがある」と答えています。

富裕層は資産を海外に移動させ、外国への移住を始めているようです。

そうした混乱ぶりを茶化すかのように、ベラルーシのルカシェンコ大統領はアメリカの大統領選挙に口先介入を繰り返しています。

先週もカザンで開催されたBRICS首脳会議の際に、持論を炸裂させました。

曰く「ベラルーシでもロシアでも、ハリスやトランプのような人物は選挙で当選するようなことはあり得ない。あの2人はどちらも「大バカ者」だ。

そんなバカ者しか選べないとは、アメリカ人も不幸の極みだろう。どちらかを選べと言われれば、自分はトランプを選ぶだろう口だけかも知れないが、ウクライナ戦争を即終結させると言っているからな。もちろん、「言うは易し、行うは難し」と思うがね」。

ルカシェンコ大統領はプーチン大統領の盟友として知られる存在であることを思えば、「トランプ支持」はプーチン大統領の意向を忖度しているのかも知れません。

いずれにしても、ロシアやベラルーシに限らず、BRICS首脳会議に参加した22か国の首脳らも「アメリカの時代は終わった」という点では一致しています。

 

ぶっちゃけ、そんなアメリカにいまだに無理難題を突き付けられているのが日本です。


【2024.11.12. 天声人語から】



 

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