産総研、世界初となるペロブスカイト太陽電池自動作製システムを開発


 2024/10/02

 ペロブスカイト太陽電池は実用化が期待されていますが、不十分な耐久性などの課題が残されています。

 

産総研では、ペロブスカイト太陽電池の実用化を目指し、高効率化・高耐久化に向けてペロブスカイト組成の改良、新規材料開発、大面積への材料成膜技術、電力を効率よく取り出す技術などの研究を進めてきました。

一般にペロブスカイト太陽電池の性能のばらつきは大きく、材料やプロセスを評価するためには、多くのセルを作製し検討する必要がありました。太陽電池を構成する材料を一つ変えると、高い太陽電池性能が得られる作製条件も変わるため、材料に合わせた作製条件の最適化を行う必要があります。

そこで、産総研ではペロブスカイト太陽電池のセル作製を自動化させ人為的な要因を排除することで、太陽電池性能のばらつきを抑制し、セル作製条件を変えて最適な太陽電池性能が得られる条件を探索することが可能となる本システムの開発に取り組みました。

この基板電極の洗浄から電子輸送層、ペロブスカイト層、正孔輸送層の各種材料の積層、裏面電極の蒸着、セルの分離まですべて自動で行う本システムは、世界初の装置となります。 ☞ LINK



出典: 2024.10.09 朝日新聞デジタル

 


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