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動き出した電気自動車「バッテリー“標準化”」

日中のメーカーが手を組み実現を目指す

   2024.06.18  

by CHINA CASE

中国で広がりを見せる交換バッテリー式の電気自動車。日本でも商用EVで研究が進められていますが、未だ隣国の後塵を拝していることは否めません。中国の自動車業界情報メルマガ『CHINA CASE』は今回、そんな状況を一気に好転させる可能性のある取り組みを紹介。 

先日行われた日中の自動車・バッテリーメーカーによる交流活動を取り上げています。



日中で電動車の標準化研究、Aultonはバッテリー交換を広く紹介

中国バッテリー交換ステーション運営の奥動(Aulton202469日、公式WeChatで、中国自動車標準化研究院と日本自動車研究所(JARI)が同45日、東京で、電動車の標準や法律に関する交流活動を行った、と発表した。

トヨタ、ホンダ、日産、寧徳時代(CATL)、国軒高科(Gotion High-techなど、日中の完成車及び動力バッテリメーカーが参加したという。

交流の内容

交流会では、日中双方の代表が、電動車、燃料電池車(FCV)、動力バッテリー、充電・交換、カーボンニュートラルなど電動車に関連する標準化の活動について、技術的な討論が行われたという。電動車の安全性や、バッテリーの耐久性、カーボンフットプリント、FCV、バッテリー交換の国際標準や法律などに関して意見交換を行った。

両国で協調へ

Aultonによれば、中国側は特に、中国の動力バッテリーの安全強制的国家基準の進捗状況を説明。

今後両者は常態化された意見交換メカニズムを利用して、電動車に関する各領域の標準化に関する定期交流を行っていくという。

また、ISO/IECの国際標準領域における意見交換や協調をさらに強化、共同で関連標準化活動の高品質な発展を推進していく。

Aultonの発表

交流会でAultonの共同ファウンダーである張建平董事長は、中国の新エネルギー領域、特に発電、蓄電、電動車業界の最新状況をシェア。当然、Aultonの交換・蓄電・充電一体型のステーションなどの製品ラインナップも紹介したという。

「世界最先端のシャーシソリューション」として、乗用車・商用車いずれもバッテリー交換する仕組みを発表した。

Aultonの強み

蔚来(NIO)と比べ、独自にステーションを展開するAultonは、ステーション整備数ではあまり伸びてはいないものの、複数のOEMと協力してバッテリー交換車種の開発や、その実践投入を行っている点に強みがある。中国におけるバッテリー交換の様々なシチュエーションや実例を広く紹介したと思われる。

海外進出にも意欲

Aultonは、世界最大の新エネルギー車(NEV)市場である中国において、すでに高品質、高効率、低コストのエネルギーサービス経験を有しており、今後は海外市場の現地ニーズと結合し、アジアおよびグローバルでのバッテリー交換及びエネルギーに関する問題解決に当たる、とした。 

日本でもトラックなど商用車でバッテリー交換の取り組みが始まっているが、BEVのバッテリー交換が今後より深く浸透していく可能性がある。




 

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