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エヌビディア世界一 半導体、時価3.3兆ドル

2024.06.20.

朝日新聞デジタル

米半導体大手エヌビディアの時価総額が、米マイクロソフト(MS)や米アップルを抜き、初めて世界首位となった。

人工知能(AI)ブームを追い風に、高性能半導体の需要が急増しており、「黒衣役」だった企業の価値が世界トップに躍り出た。18日の米株式市場の終値で、企業価値を示す時価総額はエヌビディアが約3兆3350億ドル(約526兆円)となり、MSやアップルを上回った。



  東京証券取引所に上場する全企業の合計は約990兆円で、エヌビディア1社でその半分超を占める計算だ。

 エヌビディアの時価総額は昨年5月に1兆ドルを超え、その約1年後の今月5日には3兆ドルの大台に達し、急騰ぶりが際立つ。

 時価総額が1兆ドルから3兆ドルになるまで、アップルは約4年、MSは5年かかっていた。

 6月に株式を10分割して投資しやすくなったほか、米国の代表的な株価指数「ダウ工業株平均」への採用も市場では予想されており、株価上昇に拍車がかかっている。

 

 ■AI時代の黄金掘る「つるはし」

 AI向け半導体で「1強」の地位を確立したエヌビディア。快進撃はどこまで続くのか。

 「次の産業革命が始まった。AIはほぼすべての産業にとてつもない生産性の向上をもたらす」

 ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は先月の決算発表会で訴えた。

 2~4月期の売上高は前年同期の3倍超と驚異的な成長をみせる。

 AIの開発や運営に必要なデータセンター向けの画像処理装置(GPU)を開発し、世界シェアは約8割にのぼる。

 同社の半導体は、ゴールドラッシュの時代に金を掘りにいく人に売った「つるはし」に例えられる。企業がAI分野に投資すればするほどもうかる構図だ。

    MSや米グーグルなどのIT大手は、AI開発のために巨額の資金をデータセンターにつぎ込んでおり、エヌビディアのGPUは供給が追いつかない

   フアン氏らが1993年に創業したエヌビディアは、もともとはゲーム向けの3次元画像処理技術の開発を進めていた。

   その後、同社のGPUがAIの開発や運用に向いていることに気づき、データセンター向け半導体に注力してきた。

 グーグルや米メタ(旧フェイスブック)などのIT大手は自社でAI向けの半導体開発を進め、米インテルや米AMDなども巻き返しを図る。

 それでも、ハーバード大ビジネススクールのデビッド・ヨフィー教授は「今後2、3年は、エヌビディアの勢いを止めるのは難しい」とみる。

 ただ、競合企業の台頭や、高性能のGPUが必要ない小規模のAIモデルが普及すれば、エヌビディアの脅威になりうるとの見方も示した。

 米メディアは、米司法省が反トラスト法(独占禁止法)に違反していないかエヌビディアを調査する方針だと報じる。

 市場支配に対して当局の圧力が強まる可能性もある。

サンフランシスコ=五十嵐大介、ニューヨーク=真海喬生)

 

 ■世界の時価総額トップ10(単位・兆ドル)

 1位 エヌビディア        3.34

 2位 マイクロソフト       3.32

 3位 アップル          3.29

 4位 アルファベット(グーグル) 2.17

 5位 アマゾン          1.90

 6位 サウジアラムコ       1.79

 7位 メタ(旧フェイスブック)  1.27

 8位 バークシャー・ハサウェイ  0.88

 9位 イーライリリー       0.85

10位 ブロードコム        0.84

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31位 トヨタ自動車        0.31

 (18日時点、LSEGのデータから)




 

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