日本発・画期的な「ペロブスカイト太陽電池」とは?
2023.02.28
小口正貴
2010年代から研究が進む次世代太陽電池のペロブスカイト太陽電池。
印刷によって基板に塗布できることから、従来型の太陽電池とは異なる自由度の高い活用方法が期待されている。
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)とともに技術開発を進めているパナソニックは、2020年に実用化レベルのモジュールで世界最高のエネルギー変換効率を達成。遠くない未来の社会実装に向けて歩み始めた。NEDO、パナソニックの担当者に開発の進捗と展望について聞いた。
カーボンニュートラルに向け、再生可能エネルギー(以下、再エネ)導入拡大に向けた動きが活発だ。
昨今では世界情勢不安による化石燃料エネルギーの供給リスクが襲い、電気料金の値上げが生活者を直撃。環境・経済の両面で再エネの本格普及が急がれる。
資源エネルギー庁の統計によれば、2019年度の日本における再エネ電力比率は18%。中でも太陽光発電の供給割合は世界でも高いレベルを誇り、国内再エネ発電の主力となっている。この事実からも、いかに太陽光発電の導入促進を図るかが再エネ拡大の鍵を握る。
太陽光発電に欠かせない太陽電池には、大きく分けてシリコン系、化合物系、有機系の3種類がある。シリコン系はエネルギー変換効率が高く、技術的にも確立されていることから市場の約9割を占める。
化合物系は銅、インジウム、ガリウム、セレンなどの元素を混合した電池で、軽量かつ薄型の製品化に向く。しかし、実用化されてはいるものの変換効率はシリコン系に及ばない。残る1つが有機系だが、こちらはまさに“これから”の太陽電池と目されている。
無機物のシリコンではなく有機化合物を用いた新たな太陽電池で、1991年にスイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)のミヒャエル・グレッツェル教授が開発した、色素増感型太陽電池をルーツとする。今回紹介する「ペロブスカイト太陽電池」はそこから進化した次世代の太陽電池と評される存在だ。
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「チャットGPT」に個人情報の穴 @ 2023.03.26. 朝日新聞デジタル
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