2023.01.17
by 和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」
「ウィズコロナ」という言葉も出てきているにもかかわらず、いつまでもコロナは怖い、怖いと言い続けている日本のマスメディア。 現役医師で作家の和田秀樹さんが、致死率が高くなっている原因や、自身がコロナにかかった際の経験を語り、この状況から出てくる 「更に大きな問題」について持論を展開。(一部抜粋して、掲載)
いつまでもコロナを怖い病気にする国
玉川徹氏がいなくなっても、モーニングショーはコロナを怖い病気にしないと気がすまないようだ。死者数が過去最高になったなどと騒ぐ。死者の9割以上が高齢者ということだが、だとすると1割近くが高齢者じゃないということになる。しかし、次のグラフをみると4割弱が90歳以上、4割が80代、で高齢者はなんと97%以上だった。
さすがに、我らの松本哲哉大教授も致死率が高すぎるので、陽性の登録をしている人が少ないのではないかと論じていた。
私もそう思っている。中国では、都市部だと人口の半分くらいがコロナ罹患者と言われるが、日本も2~3割は 居そうな気がする。
というのは、私自身、2022年の秋以降、1回 抗原検査陽性になり、それが陰性になってから、1~2か月の間に、今度はPCR陽性になってしまった。まったく無症状なので、自宅でおとなしくしていたが、周囲に面倒をかけたくないので登録はしていない。
ここから類推すると、無症状で検査をしていない人も合わせると、今コロナ罹患者に登録している人の10倍やそこらの感染者はいるはずだ。
さて、私は無症状と言ったが、60歳を過ぎた高齢者の一歩手前で、ほっておくと朝の血糖値が600を超え、今も300前後でコントロールし、血圧も放っておくと200を優に超え、170くらいでコントロールし、そのうえ、心不全もある基礎疾患のデパートのような人間である。ワクチンも2回しか打っていないし、2年近く前の話だ。それでも、まったく無症状なのだから、怖い病気とは思えない。インフルエンザは一冬に1,000万人近く罹患しているが、関連死も合わせると1万人くらい毎年亡くなっている。1,000人に一人が亡くなり、若い人も死ぬ。おそらくは、コロナのほうが怖くないのは間違いないだろう。
いずれにせよ、長寿化、高齢化している日本では、大したことのない感染症でも亡くなる人はたくさんいる。
90歳以上が200万人、要介護5の高齢者が60万人いる国なのだ。外国に一度でもいけば、ほとんどの人がマスクをしていないことが痛いほどわかる。
こうして、テレビを視てビビる高齢者が(さすがに若者はネット情報もあるし、周りの人間がみんな無症状なので、ビビりはしないだろう)外に出ようとしない現状が続く。
2年後、3年後の要介護高齢者が激増して、誰が責任をとるのだろう?
※ メール・BLOG の転送厳禁です!! よろしくお願いします。
コメントをお書きください