ソニー&ホンダの電気自動車は惨敗する
澤田聖陽
023年1月11日
ソニーとホンダの合弁会社「ソニー・ホンダモビリティ(SHM)」が電気自動車の新ブランド『AFEELA』のプロトタイプを発表した。この発表を見て、感じていた懸念が実際に起こってしまったことを確信した。このままの路線で行けば、SHMのEV事業は惨敗で終わるだろう。
今の路線で行けば惨敗は必至
実は以前からSHMの事業に期待はしていたものの、間違った路線に行く可能性があることを懸念はしていた。
今回の『AFEELA』の発表を見て、感じていた懸念が実際に起こってしまったことを確信した。
このままの路線で行けば、SHMのEV事業は惨敗で終わるだろう。
一言で言えば、「消費者が自動車に何を求めるか」をまったく整理できていないと感じた。
コンテンツは自動車を選ぶ差別化要素にならない
『AFEELA』の発表会を見て疑問に感じたのは、SHMがEVを「コンテンツを提供するデバイス」と定義しているという点である。実際にソニー出身の川西社長は、AFEELAで音楽を聴いたり、映画を観たり、ゲームをしたりということを前提としているような発言をしている。
筆者も自動車で、音楽を聴いたり、運転手以外が映画を観たりゲームをしたりということ自体を否定するつもりはない。
川西社長が話しているように、自動運転に技術が普及すれば、運転手さえもそのようなコンテンツを自動車での移動中に楽しむことはあり得るだろう。
しかし、自動車自体がコンテンツを提供できるデバイスとして進化する必要があるかというと個人的には否だと思うし、少なくとも自動車を選ぶ消費者に対する決定的な差別化要素にはならないだろう。
また今回のAFELLAの「メディアバー」という機能が発表されているのだが、これはフロント部分にLEDでロゴや天気など各種情報を表示できる機能である。
正直な感想として、何でこのような無意味で消費者が求めないものがプロトタイプの発表に残ってしまったのかと思った。そして、このままの路線で行くとソニーとホンダのEVでの試みは惨敗するだろうなと確信に変わったのである。
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