肩こりの原因・傾向にあわせて、効果的な肩こり対策を
肩こりとひと言で言っても、肩こりに至るまでには、人それぞれ負担の大きい部位が違うことがあります。
自分はどこが悪くて肩こりを起こしている可能性があるかを知っておくことは大切だなことです。
自分の肩こりの傾向に合った改善策をとることで、肩こりしにくい身体を作っていきましょう。
肩こりがあるときは首の筋肉もセルフチェックを
肩こりはどのあたりに感じるかをチェックしてみましょう。一言で肩こりといっても、注意深く観察すると、
肩こりを感じていない部位がこりかたまっているケースもあり、回復の妨げとなることも
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後頭部から首の後ろにかけて凝りがひどい
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首スジから肩にかけて凝りがひどい
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首の付け根が凝っている
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背中の上部まで凝っている
など、その範囲には個人差があるものです。
肩こりの感じる部分に問題があるように思えますが、実際は、コリのある部分以外の部位が、肩こりの原因となっている場合もあります。たとえば、首に問題がある場合の肩こりです。
自覚症状として肩こりを感じる部分が背中の上部だとしても、そのコリは首の可動制限が原因で生じている場合が考えられます。この場合は、頭の位置を動かす際に使われる筋肉が硬くなっている場合が多いですが、首自体の筋肉にはコリの自覚症状が感じられないケースがあるのです。
肩こりの原因を特定する方法……「姿勢確認」と「生活習慣チェック」
首自体にはコリは感じなくても、首の動きが悪くなっている時には首周辺の筋肉を触ってみましょう。
硬くなっていたり、押すと痛んだりする場合があります。筋肉のコリは首の後ろに限らず、横前側の筋肉が硬くなっている場合もあります。
では、このような状態になりやすい人の傾向は何なのでしょうか?
以下の6つの項目をみて、首の状態を確認してみましょう。
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座り姿勢のとき、ふと気がつくとアゴを前へ突き出したような格好になっている
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頭を傾けたり、振り向いたりする時に、首の関節がボキッとなる。または、ミシミシ音がする
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整形外科のレントゲン検査などで「首のカーブが真っすぐだね」と、ストレートネックやクレーンネックを指摘されたことがある
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整形外科のレントゲン検査で、「首の関節と関節の間が詰まっている」と言われたことがある
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頭の向きや角度によっては首が痛む
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最近、今まで使っていた枕が合わないような気がする。朝目覚めると、首が痛くてつらい
この中にあてはまる項目がある方は、首の関節への負担が強い可能性があります。
後々、この負担が頚椎の疾患につながる場合もあるため、なるべく早めの対策をおすすめします。
頚椎疾患は、首の痛みだけではなく、手、腕のしびれや脱力感などの症状が出ることもあります。
首の筋肉を柔らかくして頚椎疾患を予防しましょう。
首の動きのセルフチェック法……痛みが出ない範囲で行うこと
首の動きの制限をチェックするには、頭の位置を変えて(頭を、前・後・左・右横倒し、左・右向き)首に痛みが出るかどうかという簡単な方法があります。ただし、顔を天井方向へ向けて、首の後ろが詰まるように痛い場合は首の関節を痛めやすい状態かもしれませんので、首をぐるぐる回すような肩こり体操には注意しましょう。
今回ご紹介する方法は、顔を左右に向ける動きをメインに、首の動きを確認する方法です。
1.壁に向かい立ちます
1.壁に向かい立ちます。
2.顔を右に向け顎をひきましょう
2.顔を右に向けアゴを引き左頬と体の前面を壁につけます。
次に両肩が壁につくかチェックします。
3.首に問題があると両肩が浮いたり、痛みを感じることも
3.首に問題があると、両肩を壁につけようとすると首が痛んだり、違和感を感じたりするため、肩が浮いてしまいます。
4.反対向きも行い左右差をチェックします
4.反対向きも行い、首の痛み、違和感、両肩の浮く差などを確認する。
首の負担を軽減! 首周りの筋肉をじっくり伸ばす「1分体操」
首が悪いというと、首の上から下までしっかり刺激しなくてはならないイメージがあると思いますが、頚椎の状態によっては、それがかえって負担になることもあります。
その負担を考慮した上で、1分でできる首の体操をご紹介します。
※肩をすくめ、首を斜め上に向けた時に、具合が悪くなる場合はすぐに中止してください(首の痛み、しびれ、めまい、ふらつきなど) 。
1.右肩をすくめ顔は左斜め上へ
1.右肩をすくめ、顔は左斜め上にむけます。
2.右肩を3回ほど回しましょう
2.そのままの体勢で、右肩を3回ほどぐるりと回します。
3.ゆっくりしっかりと回しましょう
3.肩先が耳に近付くように、ゆっくり、しっかりと回しましょう。
4.「3」を横から見た写真です
4.3のポジションを横から見た写真です。頭と肩を近づけるようにすくめます。
5.顔を左斜め下へ、そして右ひじは曲げます
5.ゆっくり顔を左斜め下へ向け、頭を倒していきながら、右ヒジ曲げます。
6.さらに頭を倒し、右肘を下げます
6.さらに頭を倒し、右ヒジを床方向へ下げていき、首から肩にかけて伸ばします。
「1分体操」の注意点・ポイント
首から肩にかけて伸ばす際、素早く動かすと痛めてしまうこともありますので、ゆっくり5秒間ほどかけて、心地よく感じる程度に伸ばしていきましょう。
体操を行う際、素早く動かして頸部を痛めないようにご注意ください
1から6までが終わったら、次に右斜め上に顔を向け、左肩をすくめるポジションをつくり、1から同じように行いましょう。
お風呂上りなど、体の温まっている時に行うと効果的ですが、デスクワークなどで同じ姿勢が続いている時では、肩こり進行の予防になります。
ぜひ、お試し下さい!
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