子どもは風邪や寒さへの対処方法をカラダがあまり経験していないため、やみくもに全身で発熱し抵抗するそうです。
そういったことを繰り返すうちに、上手な風邪をひけるようになると、局部的な炎症症状で風邪に対応できるようになると教えてくれるのは、"鍼灸師"のぶ先生です。反対に局部的な炎症で治らないときにはどうしたらいいのか、その対処法も伝えています。
風邪の効用
【寒くなれば風邪をひきやすくなる】
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咳や発熱など、風邪の症状は多岐にわたります。もちろん感染症としての風邪をひいた場合、症状は感染源に関わりのあるものを発症するわけです。
そもそも風邪をひいて症状を発症するのは、命を守るため。感染源が人の命を侵すから、カラダは全力で炎症症状をカラダのあちこちでひきおこして、感染源の排除とカラダの回復をうながすわけです。
また、カラダは寒さを感じるだけでも、感染症とは関係のない風邪をひきます。じつは「寒さ」というのも「人の命を脅かす」ストレスになります。
この「命」に負荷をかける寒さに対しても、カラダは当たり前のように風邪症状をひきおこして、「寒さ」を排除して、カラダの回復と抵抗力を身につける仕度を、風邪症状を経過することで獲得するというわけです。
【発熱と炎症】
目のかゆみや鼻づまり、のどの痛みなど、局部的な炎症症状がおこるのは、風邪を上手にひいてきた証拠です。子どもの頃は寒さに体がさらされると、全身で発熱します。
これは風邪をひいたことのないカラダが、あり余る体力を用いて手っ取り早く全身で炎症をおこして、やみくもに寒さに抵抗しているわけです。
こうした「子どもの風邪」を上手にひき続けることで、大人になってから局部的に寒さにさらされている鼻やのどなどの「部分的な風邪」ですませることができるようになります。
【長引く炎症は体力の消耗】
上手な風邪もあれば、ヘタな風邪もあります。疲れや体力の消耗のあるカラダでは、全身で発熱する元気がありません。目鼻やのどでの局部的な炎症症状が長引きそうだと、元気なカラダは全身の発熱をおこして、末端の風邪の始末だけでなく、全身の抵抗力を高めます。
体力がない下手な風邪をひいているといつまでも「小手先」の末端の炎症症状を続けるにとどまります。目鼻やのどの風邪が長引くなぁと感じたら、抵抗する元気を回復するためにしっかり睡眠時間を取るようにしましょう。
カラダを十分温めながら寝ることで、炎症=局部の発熱を助けることもできます。冬場の風邪をサッサと済ませるには、温かくサッサと寝るに限りますね。
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